最近、聞かれることが多いので、再掲いたします。

 

商業出版の流れについてご説明します。

自費出版は下記の工程は基本的にカットされます。

 

明日香出版社の10万部突破のベストセラー

1、企画案作成

  編集部は毎日ブログや新聞、各種雑誌記事などに目を通して企画の種を探しています。 

  「100本企画を来月までに提出しなさい」などとやっています。

  編集部は日頃か企画ネタ探しが仕事です

  

  企画が出版社の命だからです。  

 

  テーマが決まっているときは、それに見合う著者を探して、オファーをします。

  他社の増刷情報をもとに著者にアプローチすることもあります。

  商業出版は販売が目的のため、著者が書きたい内容より企画内容が優先されます。

  

  持ち込企画の場合、過去の著作歴は必ず確認します。

  ネットでは「編集者は忙しいのであなたの企画書に目を通してくれません」という

  ご指南を見かけますが、それはちょっと違います。

  編集者は情報に貪欲です。

  ただし、判断が速いので売れが見えないと即、「ボツ」判定となります。

  ですので、企画書をわかりやすく書くことが大事です。

  出版社へ提出する企画書の書き方については次回に説明します。

 

2、プレゼン会議

  企画を考えたからと言って、進行にはなりません。

  売れる企画なのかを検討する会議を行います。編集者は経営陣、編集部長、営業部長を

  前に仮タイトル・内容・著者歴などを述べながら企画主旨をプレゼンします。

  ここでは企画に対する編集者のモチベーションが大きくかかわります。

  「この企画、何とか通したい」と思うかどうかです。

 

3、ラインナップ会議

  企画で通った本をいつ頃に発行するかを決める会議です。

  ここでは編集者は原稿の進捗について確認されます。

  そして本が売れるに適切な発売月を検討します。

   このとき、商品ジャンルの発売時期、点数も配慮されます。

    ※自己啓発書は書店でも場所が広く取られているので月2点までは行けるが、

      営業ものは書店の平台は少ないので1点までなど検討します。

 

4、タイトル会議

  発売前最後の会議です。

  明日香出版社の場合、書店さんにタイトルやカバー案を伺ったりもします。

  編集者が複数用意したタイトル案をもとに話し合いがもたれます。

 

  タイトルはすごく重要です。

 

  書店さんでタイトルや、カバーが気になって手に取ったこと、あると思います。

  手に取られると購入率は60%に跳ね上がると言われています。

  所有欲が湧くからとも言われていますが、カバー装丁は重要なのです。

 

 

以上が企画からタイトル決定までに流れです。

出版社によっては呼び名が違ったり、資料が違います。

ただ、企画が命であることはどの出版社も同じです。