『リーダーになる人の武器としての名言』  

 

『リーダーになる人の武器としての名言』   

2019年8月発行 二階堂武尊著  定価1,540円

 

弘兼憲史氏推薦作品です。

お寺とか禅だとか言うと古めかしいイメージです。でもちょっと想像してください。

民家すべてが平屋建ての街並みの向こうに大きな山門とその奥にそびえる5階建ての五重塔など超近代的建築がある風景を。伽藍配置は黄金比や白銀比で整います。

お寺は世界の最先端のテクノロジーや哲学を教える総合大学のような所でした。

 

そして「禅」

インドで生まれ、日本にも伝わりました。

寺を通して企業の経営者などリーダーが学びます。

トップはいつも孤独です。頼れるところは「自分」しかありません。

いつも「これでいいのだろうか」「よかったのだろうか」と悩みます。

心中とは裏腹に顔は笑顔でいなければいけません。

 

心の中で言葉を戦わせ、問答を繰り返す。

リーダーの皆さん、そうではありませんか?

 

本書はその張り詰めた緊張の中に禅師が諭すヒントを現代語訳で紹介します。

「恰好」:トラブルが起きてもうろたえない→リーダーは騒ぎを大きくしない

放下箸:そんなプライド、捨ててしまえ→得意げになっている自分を戒めよ

「色即空々即色」:世の中は刻々変化する→変化をしなやかに受け止めよ

「無得無失」:本来何も所有していない→手にしているものは借り物だと気づけ

「日々是好日」:毎日が素晴らしい→あなたの拠り所はあなた自身にしかない

 

「日々是好日」は今は亡き名優、樹木希林さん主役の映画タイトルでもありましたね。

これらすべて禅の教えなのです。

 

禅の言葉をインプットし、

あなたの中で変化したとき、

どのようなアウトプットとなるでしょうか。

 

リーダー向けの内容もありますが、普通にすらすら読めます。

 

迷ったときはご一読を。