出版社も「本を作る会社」です。
じゃ、印刷会社と違わないじゃないか。
その通りです。しかし、それだけではないのです。
今回は自費出版だけでなく出版社の仕事についても書きます。
出版は版権ビジネスです。
原稿に間違いがないか、世に出して問題ないか。他者の無断転用がないか。
細心の注意を払って編集されます。大手出版社には校閲部があり、ここでNGがでると出版できないこともあります。
版権は出版社と著者(原稿内容)を守る権利。ここが印刷会社との最大の違いです。
そして更なる違いは、書店を通して本を売れることです。
売らないといけません。
デザイナーさんがカバーを綺麗に手掛けます。
タイトルも会議で頭を突き合わせます。
「目次」「本文レイアウト」は編集者の心こもった力作です。
自費出版であっても著者から原稿を預かったあとアカ入れ(訂正)が行われます。
原稿を預かって本ができるまで約3か月を要します。
これでやっと本ができても、本屋さんに並ばなければ売れません。
お次は営業部の力の見せ所です。
取次店や書店のご担当者と冊数や並べてほしい場所などを打ち合わせます。
売れたらさらに売り伸ばしを図ります。
必然的に数百から数千の部数を製作することになります。
編集、販促に努力を惜しみません。
そのため、自費出版の場合、著者にも費用負担をいただきますが、
高額となってしまいます。ページ数250ページの本で150万~300万が相場です。
高いところで1000万円の会社もあります。
まとめます。
出版社での出版の特徴は大量ロット、高額、制作に時間要、書店販売です。
ただし、それだけに精巧な本を作ることができるのです。
それは著者にとっては信頼のあかしとなります。
出版社は発行に責任を持ち、売るための努力もするところです。
日本全国に出版社は4000社ほどあり、すべて同じじゃないかもですが、