2024年の四半期の鑑賞記録のつづきです。これで終了です。(これからはマメに備忘しよう。)

 

2024年1月~3月:鑑賞記録「その4」。

 

14.泉屋博古館

『ライトアップ木島櫻谷― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」』

2024/3/16(土)~ 5/12(日)

 

木島 櫻谷(このしま おうこく)とお読みします。近代の日本画家。わたしが初めて木島作品と出会ったのも泉屋博古館。好みど真ん中の作品が多く、今回も素敵な時間を過ごしました。

 

展覧会タイトルの屏風6点は住友家本邸を飾った注文品。

画像はその内の1点《燕子花図》。

背景の省略振りが潔い。山も川も雲もなし、単色金地。モチーフの燕子花の「写実から図案」への転化具合もいい感じ。華にして端正な美しさ。余白の緊張感も良。こういう空間表現は、活け花では難しいのかも。

 

他の屏風も同様に、写実からデザイン化の妙が素晴しい。季節ごとの屏風が並び壮観。最も心惹かれたのは、枝に雪をいただく梅の花を描いた《雪中梅花》。

画像はこちらから →(リンク切れはご容赦)

 

 

15.国立科学博物館

『大哺乳類展3』

2024/3/16(土)~ 6/16(日)

 

タイトルどおり哺乳類標本が大行進スタイルで展示。コヨーテや狼など、似ている動物を識別できる良い機会。(ただ、死者の行進みたいでちょっと怖かった)骨格や内臓の標本もあり、標本祭り状態。

 

生き物の分類を決定する作業工程(骨格や内臓の共通点チェックなど)の地道で、重要なことも初めて知った次第。期限なき、仮説・検証、事実追及なのですね。

 

動物の生涯心拍数は、種や大きさ不問で同じくらいらしい!

個体が大きいと心拍が「ゆっくり」なのだそう。へぇ~っ。

実際の心拍速度に合わせてランプが点滅。大人だけでなく、キャプションの読めない小さなお子さんにもわかりやすい!

 

人間よりも寿命の長いクジラやゾウは、物理・天文とは違った時間の流れ方をしているのね。

 

ぼちぼち長く生きていますが、本当に知らないことばかり。

 


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