2024年の四半期の鑑賞記録のつづきです。「その3」くらいまで続きそうです。
2024年1月~3月:鑑賞記録「その2」
8.国立科学博物館
『和食』
2023/10/28(土)~2024/2/25(日)
国旗はためく重厚な佇まいの国立科学博物館
激混みで、まさかのタイムアウト。江戸時代のお食事(お膳)サンプルを楽しみに行ったもののハマったのは土地の特性による水質や農産物の違いなど。また、同じプロセスなのに「発酵」と「腐敗」の違いは、人間にとって有用化か否かという定義が面白かった。
9.サントリー美術館
『大名茶人 織田有楽斎(うらくさい)』
2024/1/31(水)~3/24(日)
織田信長の弟さん。個人的に興味を持ったのは、「お茶系」キャリアではなく、戦国の世で停・終戦交渉人としての存在。秀吉~家康の講和実績あり。
関ヶ原では東軍参戦するも、戦後は豊臣家に仕え、大阪夏の陣の前には豊臣、家康双方から仁義を切って距離を置いた模様。どちらからも信頼があるからこそ、どちらにも身を置けず武士から茶人へ転身したように思う。
対立する両陣営の「気持ち」に寄り添い話ができるだろう点では、退任された東ドイツ出身のメルケル元首相に通じるように思う。(彼女が首相でいたら、プーチン氏と少し違う話もできたのだろうか。世界の動きはそんなに簡単じゃあないけどね。)
10.東京国立博物館
『本阿弥光悦の大宇宙』
2024/1/16(火)~ 3/10(日)
戦国~天下統一後までの激動時代に、ボーダーレスに活躍したクリエイターといっていいのだろうか?お腹一杯なボリュームで本阿弥光悦を並べてみましたっ!的な展示。
作品の大画面映像。達筆さも筆遣いの妙もよくわかる。
舟橋蒔絵硯箱の細工部分の映像。大画面で分りすぎる。
毎度、長くなりそうなのでここまで。つづきは「その3」へ。