昨日は夫の転院した病院の主治医と初めての面談でした。

 

その前に先週の金曜日に娘が見舞いに行ったら例の看護師から「○○さんが食事を食べたがらないのでなんでも食べたい物を買ってあげて下さい」と言われたっそうです。

確かに転院した当日の昼食は冷やし中華とぜんざいで、冷やし中華は匂いが好きじゃない、ぜんざいは甘すぎて嫌だ、と夫は手をつけていませんでした。

ですがその日の転院前の大学病院の朝食は食べていたはずで、看護師からも何も言われずに介護タクシーに乗ったのです。

転院前に夫がミルクティーかカフェオレが飲みたい、と言った時に看護師に聞いたら「血糖値が高いので糖分のある物は許可できません」とも言われています。

なので自己判断で買うのを娘は渋り、お金を夫が鍵を持つ引き出しに入れてあるので、食べて大丈夫な物を買って欲しいと伝えて帰ってきました。

私も主治医とも話してないならそれでいいんじゃない、と娘の判断が正しいと思いました。

ただ、夫が食べたい物を買わなければならないことも考えてLINEで夫に聞いてみたら「固形物を食べたくない」と返ってきました。

ならば、おかゆやペーストやゼリー状の物なら食べられるのか聞くと「いろいろ」「来たら話す」で終了。

夫らしい簡潔なLINEに一応は病院でも工夫してくれているのだとはわかりました。

でも、夫が前から買っていて冷蔵庫に入れていたヴィーダーインゼリー3本を保冷パックに入れて持参。

更に面談時刻の1時間前に病院の駐車場に車を止めて、近場で栄養補助ドリンクやゼリー、それ以外に夫の好みそうな物が置いてあるお店をチェック。

近場にあるドラックストア2軒なら買えそうです。

病院の売店は品数が少ないので、コンビニなどもどこにあるかチェック。

あとは面談と夫に面会して何が食べたいかを聞いてから買いに出る事にしました。

 

面談は主治医と例の看護師とSWに私と娘。

穏やかそうな中年の泌尿器科の医師が主治医でした。

大学病院から持って来た造影CT画像を見ながら現状の確認をして、今後の治療について。

まあ、泌尿器科に入院している間は大学病院と基本は変わりませんね。

貧血から来る高血圧と心不全VS高カリウム血症の脱水予防のバランスをとるのが基本。

これからさらに進行して来ると腎臓が破裂する可能性もあるというのは初めて聞きましたけど。

後は進行してくることで圧迫されて腎臓とがんの浸潤している臓器からの痛みが今後出るかもしれない事や血尿なども予測されるそう。

まあ、その辺は検索した中でも書いてあったので、進行しているし進行が早いタイプなので仕方がないと受け止めました。

私と娘の望みは痛みや苦しみがない形で療養できること、その為にはいつまでも泌尿器科にいないで緩和ケアに移った方が良いと考えています。

癌の終末期の流れを検索する中で2~3か月の状態だった大学病院の時より、1ヶ月の時の状態にかなり近づいている気がします。

特に経管栄養があまり効果がないどころか、癌の餌になると言われているので食事がまともに食べられないとなると、残っている体力もすぐに奪われていくんじゃないかと思うのです。

その辺を主治医に聞くと、栄養量が足りないのは確かなので、とにかく食べられる物を食べてもらうようにしています、とのこと。

メイバランスなど栄養価の高いドリンクやゼリーはどうかと聞いたら、同じような食品を出している、と例の看護師が言い、他にも夫が食べたいというアイス等を買って出していると話してくれました、ただ飲み物に関しては緑茶以外は飲みたがらないと。

冷蔵庫に16茶や麦茶も買ってみたけど夫は口に合わないと手をつけないので持って帰ってもらいたいと言われました。

苦みのあるものは元から嫌いで、緑茶は好んでいたのでそれは変わらないのだなと。

前に買っていたヴィーダーインゼリーや、夫に聞いて飴やグミなどをいつでも食べられるようにしてもいいかを聞いてみました、寝たまま食べるとのどに詰まらせる危険もあるので。

今のところは意識もしっかりしていて、ベッドを操作も自分で出来るので起きて食べるように言えば管理はしてくれるということになりました。

とにかく何なら食が進むのか看護師も私たちも試してみなければ分かりませんので。

そして、医師も緩和ケアへの申し込みに同意してくれたので順番待ちも含めて早々に面談の予定を入れてくれることになり、今回の面談お開きに、私と娘は夫の元へ。

 

夫はまた一回り肉が落ちた感じでした。

でも意志ははっきりしているので何が食べたいか色々聞き出して、とりあえず面会時間終了まで時間がなかったので病院の売店で探してくることにしました。

夫の希望はさっぱりしている物、それ1点です。

病院で出されたプリンが冷蔵庫に入っていましたが「いらないから持って帰って」と言います。

売店で好みのおーいお茶を3本、フルーツティーがあったので試しに1本、100%リンゴジュースを1本、飴2種類、グミ2種類を買って病室へ戻りました。

夫に見せるとリンゴジュースを飲みたいというので、渡すとストローを自分で刺して飲んでいましたけど200mlは多いと言います。

テーブルにお茶みたいに出して置いて、今日中に飲めばいいんじゃない、と話し今度来る時までに探してみると言って、どのジュースがいいかを聞き出します。

夫の好みはパイナップル、オレンジ、モモだそうで、苦みがあるぶどうは嫌だと。

前はぶどうかなり好きだったんですけどね、味覚がかなり変わったようです。

次に来る時に買ってくるから、と面会時間が終わるので病室を出ました。

 

夫の家に残っている物のチェックと鉢植えの観葉植物を処分するために車を走らせていると病院から着信。

例の看護師からで娘にスピーカーにしてもらって話しました。

緩和ケアの面接日についてでしたので、明日の午後に時間が取れたとのことです。

向こうも早く移したいんだろうなと思います。

私も娘も介護関係なので、一般病棟の看護師の配置で夫が食べられないからと、毎回買いに行くのは負担なのはよくわかります。

緩和ケアはそういうことも織り込んだ人員配置なので、夫のためにも泌尿器科の看護師の負担のためにも早く移れるのがいいと思うのです。

というか、夫の病状はもう緩和ケアに移るべき時期に入っていると思いますもん。

そして10分程度の大学病院から今の病院への介護タクシー+ストレッチャーの移動でさえ夫には負担だったのだと思います。

明らかに食事がとれないという変化は体力が1段落ちたとしか考えられないから。

今度の主治医も数か月から数週間、急変はいつでもあり得る、と言いましたが…

食事がとれない状態が続けば、そう長くはないのだろうと私と娘は考えます。

早く緩和ケアに移って1度くらいストレッチャー浴でオプジーボの副作用でかゆい体を洗ってもらえたら、いくら清拭をしても湯をかけてもらうのとはかなり違いますので。

体力は奪われるかもだけど、痒いままの最後も可哀そうだと思うのです。

 

明日は緩和ケアの面談に娘と2人で行ってきます。

夫の欲しがった物はすでに買って来ました。

本当は娘は2度目の学校を卒業して、国試が通ったから就活をするはずだったのですけど、夫の急激な悪化で就活を後回しにして手伝ってくれています。

モラハラの夫を私一人で対応するのは大変だと分かっているのです。

ただでさえ病状が悪化して痛みや苦しさが出ると周りに当たり散らす人は多いです。

夫は他人にはあまりしゃべらない自閉傾向もあるタイプなので当たるとしたら私になるのを娘は分かってくれている。

本当に娘が支えてくれているから助かっています。