買い場の機を逃さないために投資家に必要なものを云っています。

慎重と臆病は紙一重なところがあって、そのバランスは投資家のメンタルにおいて最も重要な部分かもしれません。

自分の決めたルールを守る慎重さは必要ですが、そのルールを満たしているのになかなか買えないほど臆病だと、投資で勝つことは出来ません。

一運、というだけあって、どれだけ慎重に徹底的な分析をしても100%確実に勝てる相場はありません。
運の無い時はきっぱりと諦めて損切りするしか無いのですから、相場をやる以上いくら恐れていても仕方ない、と考えなければなりません。

相場を研究、分析して勝つための手法、ルールを築くのは立派な事です。

しかしそれでも、一ツ運が向いていない時は負けが続きます。
二ツ資金に余裕が無ければ運が向くまでに耐える事が出来ません。
そしてしっかりとした手法があり、たっぷりと資金があっても、三ツ肝心の度胸が無ければ意味を成さないのです。

理屈では説明出来ない事が、相場の世界ではしばしば起こります。

注目されていた指標結果は大変好調だったのに、相場は上昇しないどころか、逆に下がり始めた。
アナリストも結果が良ければ上昇すると予測していたし、他に弱気材料も無いのに。

こんな事は相場の世界では日常茶飯事です。

経済指標発表後に値が大きく動くのは、その指標を見た投資家が売買をするからです。
しかし、指標結果というのは見る人によって解釈の仕方が違います。

もっと良い結果を期待していた。
今回の指標は良かったが、来週の指標は警戒される。
今回の指標で、好材料は出尽くした。
テクニカル的に見ると中期で下降トレンドなので、値が吹いたところは売ろうと待ち構えていた。

などなど、見る解釈の仕方がばらばらなのですから、当然自分の理屈とは合わない動きをする事もあります。

そのうえ、相場の値動きは経済指標やテクニカルだけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って起こるものですから、理屈で割り切れない事も多々あるのです。
相場に逆らわず、流れに乗る事を心がけましょう。

普段の買い物で、安いと思って飛びついて買ってみたら使い物にならなかったり、すぐに壊れてしまったり、そんな経験がある人も多いと思います。
どんなに値段が安くても価値が無いものは高くつく、という格言ですが、投資の世界でも同じことが言えます。

株式投資でも安いと思って値ごろ感で選んだ銘柄を買うと失敗する事が多いです。
株価が下がるには、なにかしら安く見られる理由があります。

その時割高に見えても、その企業の持つ価値を見極めて投資先を選んだほうが、長い目で見れば得をする事が多い、という言葉です。

吹き値待ちとは買い持ちをしていて含み損が出ている時の投資家心理です。


上昇するとの思惑と反対に下落してしまった相場で、なんとか吹いたところで売り逃げたいと思うものですが、相場は思ったようには動いてくれません。

損切りをせずに耐えていればいずれ戻ってくる事もありますが、遠く値が放れて戻らない事だって当然あります。

思惑を誤ったと感じたら、神頼みはせずにさっさと損切りしてしまうのが一番です。

投資は安全なもの、投機は危険なものとの認識もあるが、投資もリスクはあるし、投機もヘッジの場合は安全なこともあります。

投機は危険だとして退く人は投機の真の意味を理解していないといえます。

ちなみに投機とは短期的な価格変動を狙って利鞘を得ようとする行為で、現在最も多いデイトレーダーと呼ばれる個人投資家は、正しくは全て投機家ということになります。
投機はリスクの低い「投資」の対義語のように扱われ、否定的に語られる事も多いです。

しかし、例えば外貨預金感覚でレバレッジを抑えてスワップが付くポジションを持ち続ける行為を投資、買ったり負けたりしながら毎日の価格変動を狙って売買する行為を投機とした場合、2008年のリーマンショックの時のような暴落相場になれば前者のほうが莫大な損額になるわけです。

結局は投機も投資の一種であって、大事な事はリスク管理と結果ということです。