相場を見ているとつい手を出したくなるものですが、休み無く常に取引をしていても勝てるというものではありません。

むしろ、確信を持てない時にいくら取引をしても成績は悪くなる一方です。

買い、売り、を繰り返して利益を上げるのも相場ですが、動きが読めない時は無理に手を出さずに静観するのもまた相場の手の内の一つです。

いわゆるレンジブレイクのことですね。

一定の値幅で推移する保合い相場を経て、どちらかの方向に放れる時はその動きが大きくなる事が多いです。

その保合い放れが起きたところでポジションを建てられれば大きな利益を得やすいという格言です。

ただ、保合い放れが起きて一方向に値が大きく動きだしてから、突如反転して逆方向に大きく値が動くこともあります。

ヘッドフェイクと呼ばれる現象で、最初のレンジブレイクがダマシとなり、助走をつけたかのように最初と逆方向に一気に値が動くので、思惑通りの方向にしっかり値離れするのを確認するまでは注意しなければいけません。

これは上げ相場につれて買い増ししていく時の大事な心がけです。

大相場になると判断した時にポジションを買い増す事はよくありますが、その時は最初の建て玉より徐々に少なくしていきましょう、という格言です。

最初に少なく、徐々に大きく買い上がってしまうと、ポジションの比率的に、僅かに下落しただけでも元の利益が飛んでしまいます。

とはいえ、最初の建て玉をあまり大きくするというのも単にリスクが高くなってしまうので、建て玉の数は変えずに買い上がる値幅を上げにつれ徐々に大きくしていくなど、工夫が必要です。

半値八掛け二割引とは、その昔大阪の薬問屋や繊維問屋が、品物が売れない時に値引する目安として使っていたとされる言い回しです。

その値引き割合が、他の相場の底入れを予測する目安としても応用出来るのではないかとして、相場の世界に伝わっています。

昔の大阪の商人はこの言葉を基にして、品物が売れない時はまず元の半値にします。
それでも売れない時は八掛けといって、そこから八割の価格、つまり二割引にします。
まだ売れない時は更にそこから二割引にしたところを、値引きの底値としたそうです。


計算すると“0.5×0.8×(1-0.2)=0.32”で原価の三割二分ぐらいが底値の目安となります。


「半値八掛け二割引」によると、例えば大相場で100円上昇したところを天井として下落していたとしたら、半値の50円で一時的に下げ止まるも更に下げ始め、八掛けの40円で下げ止まりやっと底入れかと思いきや、再び下げ始めて二割引の32円でやっと大底となるのではないか、ということです。

ただこの割合には特に科学的な根拠は無く、この格言が有名になったのはなによりその語呂の良さや言葉の響きの良さが一因ではないかともいわれています。

ちなみに同じように天井からの下落率で底入れを予測するのに使われる手法ではフィボナッチ比率が有名です。
こちらは38.2%、50%、62.8%が下落率の目安となっていますが、「半値八掛け二割引」と比較しても半値の50%以外は、共通しているとはちょっと言えません。

永遠に続く上げ相場はありません。

どこまでも上げ続けるかのように思える上昇相場でもいつかは終わりがきて必ず下がる時がきます。

そして大きく上げすぎた相場ほどその反動も大きく、速度を上げて下落します。

大相場の中でも常に反転への警戒感は持っておき、実際相場が反転した時に冷静に対応出来るよう、想定、準備しておきましょう。