花の顔見世
夜の部 拝見!
仁左衛門の「松浦の太鼓」が観たくて参りました~
松浦候が、もう~ナニコレかわいい
そして松浦の御家の行く末がしんぱ~い( *´艸`)
しんしんと降る雪、更け行く夜に開かれる句会、まさに風流。
松浦候は句会をお楽しみのご様子。
こういう隠居生活を送ってみたいわぁ~(●´ω`●)
松浦候は、ご機嫌でも、プンプンしていても可愛らしい。
そして香り立つ品格。
その口からはかれた煙草の煙すら、品がある気がしてくる。
御当主としては、ちょっと心配だけど、このお方をお守りしなければ! お支えしなければ! とかなんとか思わせる風情。
いまはご隠居なので、こんな感じなのかもしれないですけどね。現役の頃はバリバリやってた、、、かもね。いや、どうだろう、、、
とにもかくにも楽しいけども、お縫さんが気の毒で、はやく太鼓がならないかと気が急いてしまいました。
太鼓が鳴ったときは、もう「おお~っ!」と両腕突き上げて叫びたい気持ちになってましたよ。
その後の歓喜の弾けっぷり。
なんという第九感!
堪能させていただきました。
ごちそうさまでした
「鎌倉三代記」は、むかーし地芝居で阿波の局をやった思い出の演目。(ほぼ台詞なし。この人必要? みたいな感じの出番でしたが、、、)
(最近推しの)梅枝の時姫!
小首を傾げる仕草、歩く度にヌルヌルと動く着物の裾すら愛おしい。
固いつぼみが醸す色香に、むせるおもい。
時蔵は、昔からお姫様イメージ。(個人の感想です)三浦之助を演ると聞いてちょっと驚いた。みてみると、何トモなよよかな三浦之助でした。まあ、満身創痍で弱っているので質実剛健、威風堂々というわけにはいかないだろうが。どうにも武人らしさが感ぜられない。まあ、そういう三浦之助もいいかぁ~ふふふ。
齢68にして初役、しかも三浦之助のようなお役に挑む心意気、役者魂に胸を打たれてキュンキュンである。
「顔見世季花姿繪」
春調娘七種
三社祭
教草吉原雀
さて、(私が)苦手の舞踊である。
だが、今宵の私は一味違うぞよ。
「出でよ! イヤホンガイド!!」
と、言うわけでこの演目(だけ)の為に借りたイヤホンガイドの威力が炸裂いたしました。
なんと、寝ませんでした
冗談はさておき、楽しかったです。
「春調娘七種」は兎に角、
若い!若い!若い!
若さって素晴らしい!!
若いという花が、今を盛りに咲き誇っておるぞよ~
くぅ〰️なんて顔をするんだあ!? 染五郎ぉ〰️!!
と、心の内で叫びまくりの一曲でした。
「三社祭」は、
なんてセクスィ~
ほぅ~~o(*´д`*)o
と、ドキがムネムネでしたよ(個人の感想です)
悪玉さんと善玉さんのパヴァーヌ(嘘)。最高!(ホント)
無敵アイテムのイヤホンガイドによりますと、「悪」というのは「わるい」という意味だけではなく、「カッコいい」という意味合いがあったのだとか。「bad」とおんなじだわっ。と、言葉のおもしさをシミジミ。もう脳内にMJのあの曲が響き始めました。
「教草吉原雀」は、華やかながらも篭の鳥という悲哀というものにシミジミ。
ひっ捕まえて、閉じ込めて、それを放つ。
それで功徳を積もうとする人のいびつさ。
それとは関係なく、放たれれば自由を謳歌する鳥の伸びやかさ。
。。。
なんとも爽やかな幕切れでした。