「成熟」というお題に対して、いろいろ書いてあります。

この本、何が凄かったかというと、図書館で予約してから借りるまでに約8ヶ月もかかったということ。


「8ヶ月待ってでも(無料)で読むぞ!」

という辛抱強い己の性質を実感する。

若い衆頃ならば、

「840円(税別)出せば、直ぐ読めるのに、そんなに待つなんてありえんな」

とか思っていたことだろう。

これもひとつの成熟のかたちかもね。

いや、単にケチなだけだな。。。


はやく読みたい、という欲が薄らいでいると思う。

子供の頃、月刊誌のマンガの続きがはやく読みたくて、読みたくて仕方がなかった。

1ヶ月間、あれやこれやと先を想像し、妄想し、ようやく次号を手にすれば、ページをめくるのももどかしく、しかしあっという間によんでしまい、続きを読むにはまた1ヶ月を待たねばならないという蟻地獄にでも落ちたかのような、焦燥感に身をよじる、そんな小学生であったはずなのに。

今や、ドラマやマンガも小説も、先のことが全く気にならない。

何だったら、先を知らずに死んでしまっても悔いはないくらいだ。

まあ、まだ死にたくはないのだが。


年をとった。

ううん。

これは成熟?