さて先日、私が住む地域の保健所管内で、初の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。
いよいよ、ごく身近に迫ってきました。
以前から新型コロナは他人事ではないと、頭で分かっていたと思っていたのですが、やはり当時は、まだまだお脳がお花畑だったとしか思えない。
身近にせまってきた感が全然違う。
金曜は、5週ぶりの精神科受診日。
病院の受付は透明ビニールシートごしだわ、診察室ではいつもは医者の前にあった椅子が壁際におかれてるわ
まあ、医者から2メートルの距離をとられていた訳です。
うむ。医者の声が、よく聞き取れん
で、適当に相槌を打ってきてしまった
さて。
新型コロナ感染者は、地元の「保健所管内」としか公式には発表されていない。
患者の住む市町村名すら明らかにはされていないのだ。
しかし、噂ではどこに住んでいるか、その自治会の名前まで具体的に、漏れ聞こえてくる。
あげく、感染者の家族の勤務先はどこかとかまで、まことしやかに語られている。
ニュースなどでは全く言われていないと言うのに、このウワサ話の発生力と伝播力は、おそろしいものがある。
どうやらSNSとかそういうものも一助となっているようだ。
それもあるが、地元では隠しきれな、というものもあるように思える。
隣近所の人がそうらしい……とか。
同僚がそうらしい……とか。
ここだけの話でおさまらなかった物が、流出して、広がっていったようだ。
個人情報管理というものは、ホントに難しい。
患者の具体的情報をもっと知りたいという声があることは、ニュースでもよく聞いていた。
単なる好奇心ではなく、身を守るために。
皆、不安なのだ。
個々に濃厚接触者には、対応しているのだろうが、気付かぬうちに、気付かれぬうちに、自分が接触しているかもしれない。と、いう不安はついてまわる。
しかし、個人情報保護の立場からも、それを明らかにする訳にはいかないのだろう。
差別や誹謗中傷、攻撃の的となってしまう可能性が、あるからだ。
それから、いたづらにパニックを起こさない為とか。
これに対して韓国では、法律で感染者の情報がこと細かに公表することができる。
感染者がどこに住んでいて、何月何日何時何分何秒にどこにいたという行動歴まで確認できる。
接触者を漏らさず検査へ誘導する為には有効だと思われる。
感染ルートも割り出しやすい。
自分が何月何日何時何秒、ここにいた、あそこに居た……ということを不特定多数に公開される。
つまり、国家はその気になれば、そこまでの個人の行動を探ることができるのだ。
そう考えると、おそろしいコトにも思える。
さて、新型コロナウイルスの対策としては、個人情報はどこまで守られるべきなのか?
感染者の住む市町村名すら明かさないことが正しいのか?
その行動のすべてを公開すべきなのか?
うむ。
感染拡大を防ぐことのみを考えれば、後者であると思う。
公に出される情報が少ない程、憶測や間違った情報が世間に蔓延するのも事実だ。
個人情報とウイルス感染止める、どちらが優先事項なのだろうか?