「友」とは何でしょうか?

                 「20世紀少年のトモダチ」

    親友や朋友から始まり、◯◯友や◯◯フレなどのように実に様々な言葉が生み出されて使われていきます。

     漢字の成り立ちとして、「友」という字は「ナ」と「又」の二つに分けられます。「ナ」は「又」(ゆう)を崩した字体の為、「又」と「又」が二つ並んでいる事になります。又とは「右手」を意味するので、右手と右手で握手することから、親しい間柄の関係を表す言葉となりました。

    さて、藤子・F・不二雄氏の「ドラエもん」では、のび太君がジャイアンの機嫌をとってレコードを出す事になり、「親友だ!心の友だ!」としています。つまり、ジャイアンにとっての友は自分の夢の実現を手伝う存在となります。


    私が愛読している三浦建太郎氏の「ベルセルク」でミッドランドのシャルロット姫がグリフィスに鷹の団の傭兵たちを「友」だとした時に彼はそれを訂正します。

「決して人の夢にすがったりはしない……誰にも強いられることなく自分の生きる理由(わけ)は自らが定め選んでいく者……そして その夢を踏みにじる者があれば全身全霊をかけて立ち向かう…たとえそれがこの私自身であったとしても…私にとって友とはそんな…“対等の者”だと思っています。」



     原哲夫氏の「北斗の拳」では「強敵」と書いて「とも」と読むという言葉通り、死闘によって自分を高めてくれる好敵手を指しています。
    

    さて、私は友はジャイアンともグリフィスともケンシロウともまた違った定義付けをしています。人生は魂を鍛錬する修行ですので、友とはお互いの魂を高め合える存在✨✨だと思っています。願わくば、そのような方に一人でも多く出逢いたいものです。

    みなさまにとっての「友」は何を意味しますか?   イギリスのロックバンドのT.REXの「20th Century Boy」でも聴きながら考えてみるのもいいですね。