以前、5月1日にホムンクルスの記事について書きましたが、今回は神経科学について書きたいと思います。

    アメリカの脳神経外科医にワイルダー・グレイヴス・ペンフィールド(Wilder Graves Penfield)という人物がいます。(彼の功績は色々あるのですが、側頭皮質と視覚記憶の関連性について主張したことなどは後の神経科学研究に影響を与えました。)

    さて、ペンフィールドが描いたのが「ホムンクルス」です。

                    「ホムンクルス」


    有名なのでどこかで見たことがあるかも知れません。ペンフィールドは人間の身体部位が脳のどこに対応しているかを表す地図を作りました。 これを模型にすると、最初のホムンクルスになります。

                    「ホムンクルスの図」

    さて、最初のホムンクルスを見ると分かりますが、いかに人間が口や手にたくさんの神経が使われているのかが分かります。

    つまり、我々が獲得している刺激は五感が平等に感じているものではなく、口や手に特化した人間固有の感覚で外界に存在するものを感じているということが分かります。ということは、現実とは・・・