
空の青
流れゆく綿雲
新緑の生命力
遠く聴こえるカッコウの声
頬を撫でる少しひんやりした風
澄んだ空気ごと
大自然を胸いっぱいに吸い込んで
知らずに笑顔になる。
あぁ
ここは生命に溢れてる。
むかしから
空を眺めるのが好きだった。
雲を何かに例えたりしないし
星も数えないし、願い事もしない。
もちろん夜空のお月様に
ウサギを探したりもしないし
だいたい丸ければ
ちょっと欠けてようが、十六夜だろうが
「綺麗な満月」って呟いたりして
いつまでもボーッと見上げてた。
大人になると
空を見上げなくなって
足元ばかり気を取られて
俯いて地面を見ながら歩いてるのに
なぜだかしょっちゅう躓いて
転ばない程度に怖い思いをする。
見てるはずなのに。
なんでだろ。
時々
無性に自然を感じたくなって
緑を求めて森林浴したり
青を求めて空眺めたり
春はピンクや黄色の花を探したり
秋は赤や茶色に色づく景色を探す。
桜のトンネルに感動したり
向日葵の黄色に胸高鳴らせたり
紅葉の赤に癒されたりして
白銀の世界で静けさに耳を澄ます
この道の先には
どんな明日が待ってるんだろう。
きっと
むかし見上げてた青空や満月や
チロチロ流れる路肩の雨上がりの水音や
踊るように空で遊ぶ雲雀の歌声や
近所の山羊さんの鳴き声が
今も変わらず
生命の尊さと有り難みを
思い出させてくれるはず。
耳を澄ませてみよう。
生命を抱きしめて。





