数年前に購入した
原田マハの『サロメ』
やっとこの夏に読むことに
20代の頃に
凄く影響を受けていたので
あの頃の様々な感情まで
呼び覚まされてしまったら・・
という不安があったから

でもそんな事はなかった
原田マハさんの文章力が
若さ独特のあのヒリヒリ感を
上手く緩和させてくれていたのも
救いだったし
何より感化されすぎず
調和できる自分にもなっていた

異端の挿絵画家
彗星の如く19世後半に現れた
イギリス世紀末芸術を代表する画家
オスカー・ワイルドの戯曲
『サロメ』は読んだ事はない
作家よりも先に
この画に惹きつけられた
それぐらいインパクトがあった
もうボロボロだけれど
久しぶりに画集を鑑賞(笑)

かなり猥褻な画もあるけれど
根本的に軸はぶれていない
どんなに美しく着飾っても
みんな仮面を被っているモノなのさ!
みたいな20代独特の
挑発的な思想
モノクロのテクニックでは
やはりビアズリーしかいないと思う
黒と白のバランス感覚
オペラ会場の客席の描き方も
わずかな白の点によって表現できる

余白の効果を存分に生かしたり
墨絵のようにぼかして
グレーを描かず黒と白の比率で
微妙なグラデーションを描く

この原田マハの「サロメ」は
そんなビアズリーの
才能や生死観・技法を
見事に物語に溶け込ませていた
クライマックスは
自分の部屋では読みたくなくて
某ホテルのロビーのソファに
腰を据えてじっくりと読んだ
(何事も感化されやすい(笑))
こうして夏休みは終わり
通常モードに追われ
既に懐かしい・・

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挿絵 オーブリービアズリー
彫刻 ジャコメッティ
日本画 伊藤若冲
日本画 田中一村
洋画 ジョージアオキーフ
洋画 高島野十郎
大好きなアーティストというと
何故か孤高とか異端とかが付きまとう
そんな共通点があるようだ
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