なぜ、せっかく離れることに成功した母と再び同居を始めたのかのを書いておこうと思います。
私の人生が始まったのは、大学に入学して、一人暮らしを始めてからでした。
それまでは、私は完全に、物事を母の頭で考える人間でした。
大学選びの時も、どこの大学を受験すると言ったら母が喜んで、どこと言ったら母が怒るのかがどうしてもわからず、結局、私の祖父(母の父)と私の父が卒業した大学を受験することにしました。
「○○大学ってどうかなぁ」と探ってみることさえ怖かったのか、面倒だったのか、とにかくその2校を第一志望に決めました。
紆余曲折を経て、その2校以外の、母も喜ぶ大学に入ったのですが、それをきっかけに母を離れて一人暮らしが始まりました。
すっかり「母の頭」になっていた私は、母との暮らしを当たり前と受け入れてしまっていて「どうしても離れたい!」と思っていたわけではありませんでしたが、母も満足いく形の私の環境の変化で、自然と母を離れたことが、私にとって本当にラッキーでした。
おおっと!前置きのつもりが長くなり、書きたいことがまたどんどん出てきてしまいそうなので、この辺で本題に。
母と離れて初めて「私」という人間が生まれたと自覚している私が、今になってもう一度同居を決めたわけを簡単に書いておきます。
一つは、父のことが好きだからです。
私が重篤なカサンドラにならなかった大きな理由は、ギリギリ子供のうちに母と物理的に離れることができた事と、素晴らしい父がいてくれた事だと思っています。
父にとって母との二人暮らしよりも、孫を含めた私たち家族との暮らしの方が楽しいのではないかと思ったことが理由の一つです。
それに伴って、母を引き受けようと思ったことです。
これは、人生の要所要所で、「もうこの人とは縁を切りたい」と本気で思ったことが何度もありましたが、結局私の弱さなのか、父がいるからなのか、切り捨てることができず「本気で悪気なく信じられない行動をとるこの人を家族がサポートする他ないのではないか」と言う結論にいつもたどり着きます。
なので、とにかく、この人にはもう何も望まないけれど、今後は引き受けるしかないだろうと、だとしたら、これから両親共に年をとって行った時、近くにいた方が私にとって楽だと言うことが理由です。