Boys be ambitious !

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脊柱側湾症の闘病記録。小学校5年で発覚してから高校1年で手術するまで。そして、その後の治療。手術したって元気だよ(^^)

これから治療する人に 治療する人の親に手術する人に、家族に。私の体験談が少しでも役に立てばいいな...※ 進行具合、治療内容には全て個人差があります。
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あれから1ヶ月。
約束通りに、検診に行った。

コルセットを着けたままで
レントゲンを撮り終了。

結果、変わりなし。

良くもならず、悪くもならず。


だけど、体に変化が現れだしました。


身長が、着用前より3cm伸びました。

小学校4年の時から152cmを
キープし続けてたのは、
伸びた分だけ湾曲が進み、
側湾が進行してたからでした。


季節は、もうすぐ夏を迎える。


コルセットを着けてるところは
体温が込もって汗をかく。

あせもが出来はじめて
痒いから掻いてしまった私は
皮が剥けて
コルセットを着けたら激痛が
走るようになってしまった。

だから、コルセットは3日ぐらい
外して生活しました。

すると、傷口も乾き
あせもも退いてきたため
再びコルセットを着けました。

学校では、運動会が近づく。
うちの小学校は5・6年生で
組体操をすることになっていた。



あれから2週間

装具完成。

レントゲンを撮り
義肢さんにお金を払い
その日は終了。

本格的な治療が始まったといえ
私は毎日お風呂以外は装具を
つけているだけ。

治療は、それだけ。

1ヶ月に1回病院で検査して
レントゲンを撮ることを
言われ病院を後にした...。



『ただ装具をつけるだけ』

一見何ともなさそうな治療。
どれだけこの先苦しいなんて、
想像もつかなかった。



私は母と小学校へと向かった。

全力でバックアップします

そう言ってくれた担任の先生始め
学年の先生一同、
保健の先生から校長先生まで。

先生たちの指導のお陰で
私は虐められることもなく、
不便は友達が助けてくれたり
生活面では問題なかった。

むしろ過ごしやすかったし
とても感謝してます。


ただ...


みんなと同じことが出来ない
悔しさ、惨めさ、情けなさ。

マット運動?
柔軟体操?

できる訳ないじゃないですか。

マット運動のテストの時、
何も出来なかったけど
先生は私に2点くれました。

満点は5点だから
半分以下だったんですが。

すごく嬉しい心遣いだけど
悔しかった...

マット運動ぐらい
逆立ちぐらい
ブリッジぐらい
側転ぐらい

私だって出来るのに。
装具さえなければ。


休み時間になっても
今までやってた一輪車が
出来なくなった。

シーソーも出来なくなった。
ブランコにも座れない
(低いから)

みんなに気を使ってもらうのが
申し訳ないから...って
子供なりに気を使って
最初はブランコ押したり
シーソーの真ん中に立ったり
自分なりに一緒に遊んだけど、

1人が楽だった。

気がつくと教室で1人
本を読むようになっていた。


母に話しても
『出来んのはしゃーない』
『出来ることすればいい』
と言われ


誰にも気持ちはわかんない!
誰にもわかってほしくない!


と夜1人で泣いたこともあった。


自分が今まで当たり前に
やってきたことが、
突然出来なくなったら?

あなたは耐えれますか?

その屈辱に。その悔しさに。

笑いながら耐えれますか?


どうかお願いです。
否定せずに聞いてあげて下さい

強がって笑ってる分
弱い面も出ちゃうんです。

話がめちゃくちゃでも
ただのわがままでも

聞いてあげて下さい。

話を聞くのと
わがままを聞くのは違います。

が、

どうか頭ごなしに
話を、気持ちを否定しないで。

あんたならやれる
頑張れるよ

って言わないで。

頑張ってるから。
これからも頑張るから。
1週間後

再び母と病院へ向かい、レントゲンを撮り
仮の装具を着けてみました。

重い。苦しい。痛い。
動きにくい。暑い(蒸れる)。

装具装着時の角度を測るため
装着したままレントゲンを撮りました


上湾:18゚
下湾:23゚

かなり矯正が効いてる証拠。

これから成長期が一段落するまで、
着け続けなければならない

と聞いた時は嫌だったし
かなりショックは大きかったです。


装具は体にぴったりに作られてます。
装着したら指が入る隙間も出来ません。

だからもちろん、
身長が伸びたり太ったりすれば装具は
合わなくなります。

そうなると、造り直しになります。
また型取りからスタートです。

型取りも、出来るだけ裸に近い状態で
石膏を体に巻き付けるため、
ストッキングのような素材のを着ます。
ストッキング以外に身につけてるのは
パンツだけです(骨盤の型も採るため)

値段は装具の種類にもよりますが10万程度。
私の場合は保険が使えたらしく、
後から7割は返ってきたらしいですが
一端全額払ったみたいです。


母は泣いてばかり。
口癖は「ごめんね...」

病気になったのは母が悪い訳でも、
私が悪い訳でもありません。
運命?それとも運が悪かっただけ?

そんなの、わかんないけど。
母は自分を責めてたと思います。
でも、私はそんなこと望んでないし
母を恨んでもないし。

側湾が発覚した子供のお母さん、
お父さん、その他周囲の人達へ。

子供はきっと、あなたを恨んでないし
あなたのせいだとも思ってません。
どうか自分を責めないで下さい。

装具の仮合わせが終わり、
完成は二週間後。
とうとう本格的な治療が始まる