I like it!! 2
先日、ご紹介しきれなかったもう一本のシングルモルトをご紹介してみます。
写真右側のボトルになるのですが、こちらはスコットランドのアイラ島で作られているシングルモルトでやはりこのボトルも定番でしょう。
ボウモア 12年 「Bowmore」
アイラ島で作られているシングルモルトの大きな特徴として、ウイスキーの原料となる麦芽を乾燥させる際にピート(泥炭)と石油を使っています。この前者のピートが生み出す香りが大きな特徴の一つでしょう。
アイラ島は日本の佐渡島くらいの大きさで、その海に囲まれた環境から潮風の中で生み出す海の香りをふんだんに取り込んだピートを使う事でこのアイラ島で作られるシングルモルトは海草などの海の香りとスモーキーな香りが強くでるのです。
海の香りはお分かり頂けると思いますが、スモーキーな香り?ってイメージしにくいと思います。
ピートを燃料として使う際にフェノール化合物が加わります。
科学か保健室的な話にそれてしまってるんじゃないかと思われますが、このフェノール化合物(フィノ)の作用でヨード臭がアイラのシングルモルトに加わります。
まさに保健室の消毒臭のような香りがアイラのシングルモルトに加わるのです。
人それぞれでトップノート(香りの第一印象)は変わりますが、正露丸のような香りと主は人に説明する時に言ってます。
このような長い下りで説明しておりますが、大半の人は
「それって美味しいの?」
って思われるでしょう。
主はメッチャ好きなのでと人に推めていますが、「大好き」か「絶対ダメ」の両極端の分かれるシングルモルトと思います。
ゆえに通好みのシングルモルトとして一般的には紹介されていますね。
このボウモアもピート香の印象はありますが、パレート(口に広げた時の味わいの印象)は花の香り・優雅さという華々しさを主は感じます。
「アイラを試してみようかな?」と思われる方はボウモアから飲んでみられるといいと思いますね。