大学進学率から考える高校受験・・・(4)
今回は大学進学率から考える高校受験の国語についてお話しいたします。大学へ進学することが、当たり前となったこの社会情勢の中で、高校や大学は進化していかなければならない訳ですが、具体的にどの様に変わっていくのでしょうか。先ずは、学習指導要領から考えていきましょう。中学校学習指導要領の国語の目標にはこうあります。言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で正確に理解し適切 に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。(1) 社会生活に必要な国語について,その特質を理解し適切に使うことができるようにる。(2) 社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,思考力や想像力を養う。(3) 言葉がもつ価値を認識するとともに,言語感覚を豊かにし,我が国の言語文化に関わり,国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。(文部科学省 中学校学習指導要領から)確かにこの通りの力が身に付き高校生になれれば、素晴らしいことです。今までは、希望的目標でこの様に取り組まれていましたが、これからはこの目標をリアルにしていかなければならなくなって来ている様です。何せ社会情勢が変化して来ていますから。実際、私も以前は小学生から社会人に至るまで学習指導しておりましたが、将来を心配してしまう程、国語力が身についていない生徒さんや学生さんが多くいたことを記憶しております。(中にはAクラス有名私立大学の学生さんもいました。)やはり、言葉の持つ力とは大きいもので、言葉遣い一つで人格まで判断されてしまう事もあります。思っている事を的確に表現できないが故に、人生で損をしている人も多くいます。語彙が少ないが為に、人に誤解を与えてしまう人もいるのです。逆に、表現力が豊かであるが故に、多くの人達を楽しませる事ができる人がいます。表現力が豊かであるが故に、多くの人達から愛されている人がいます。表現力が豊かであるが故に、社会で成功している人達がどれほど多くいる事でしょう。その表現力を身につける為に、国語を徹底的に勉強する必要があるのです。では具体的にどのように勉強すればよいでしょうか?先ずは、言葉を知らないことには、何事も話は進みません。語彙力を身に付けることから始めるしかありません。特に、国語学習の上で、一番の盲点となっている事は何か。それは、語句を正確に理解していないと言う事です。日頃使っている言語なので、何となくニュアンスを掴んでいる為、理解しているという錯覚をしてしまっているのです。実際、多くの生徒さん達に聞いてみたところ、語句を正確に説明できる生徒さんがとても少ないのです。ですから、作文が苦手ということにつながって来るのだと思います。説明ができないという事は、理解していないのだという事を自覚して下さい。それと、語彙力を身に付ける為にも、是非読書をして下さい。読書が好きでない生徒さんが多い理由は、大まか見当がつくというものです。言葉の意味がわからなければ、読んでも内容が正確に理解できないでしょうし、結局はつまらないという事になってしまうでしょう。逆に、言葉の意味がわかれば、内容も正確に理解できますし、難しいと思っていた文学でも楽しくなり、次から次と読みたくなるものなのです。そうなってくると、古典文学にも興味が持てますし、国語が趣味のように楽しくなります。そう成れば、もう勝ったも同然です。あとは文法ですが、それぞれ品詞を理解していく事も大事です。読書をしているうちに、文章に慣れて来ますので、品詞も難しく無くなってきます。不思議なものですが、そういうものなのです。ですから、読書が嫌いな生徒さんは、初め抵抗を感じるかも知れませんが、言葉の意味を調べながら読書をしてみて下さい。必ず成績が上がります。私はよく大学生にこう言います、「学生時代に500冊の読書を目標に頑張りなさい。』と。中学生には、「無理、無理、」と言われてしまいますが、大学生ならこれくらいの勉強は必要ですよ。大人になるとよく分かりますが、読書が好きな人と話をしていると楽しいものですが、読書が嫌いな人と話をしても、話が弾みません。どうか受験生の皆さんは、多くの本を読破し、素敵な社会人になって下さい。