12月14日、東京都立羽村高等学校へお邪魔した。

快晴の青空の下、新宿・立川経由で、

久しぶりに青梅線に乗り、羽村駅に降り立った。

車窓から見る景色に、

教員時代、東京都教育委員会の教育研究員として訪れた、

懐かしいい記憶をたどりながら・・・、

 

さあ、待っていたのは、

元気いっぱいの、個性豊かな、

東京都立羽村高等学校2年生、211名と先生方7名。

今回は、特別に、サンシン隊4人が同行。

 

高橋健太郎先生が何度も、丁寧に連絡を下さり、要望に合わせて、レジメを送っての修学旅行事前講話だ。

 

総合的な探求の時間として、世界史や英語の授業、修学旅行通信や、「サトウキビ畑の唄」の鑑賞を通して、沖縄の歴史を学び、日本の将来について関心を持ち、意見交換のできる若者の育成を目指している。との事。

 

会場の体育館では、パソコン担当の山中先生が、持参のDVDやパワーポイントを設置いただき、サンシン奏者4人が、

サンシンで「芭蕉布」演奏の流れる中で整列。

旅行委員会代表2人の力強い挨拶からスタート。

前半を沖縄の地理や歴史を簡単に述べ(パワーポイント使用)、

沖縄戦のDVDを視聴してもらう。DVD作成の経過も踏まえて。

 

我が家のこと、自分の戦後の辿ったことなど、など・・・

話は尽きない。話すたびに、今は亡き父や母や小さい頃の友人を思い出す…・いつも、心が苦しくなるのだ。

 

真剣な目で向き合っている生徒たちに、

心を込めて、未来の平和への心をバトンタッチしていく。

沖縄の「ヌチ・ドウ・宝」の心をつたえる。

末来は、今、なんだよと。

 

近隣に横田基地もあることから、先生の要望もあり、

時折、飛行機の轟音も聞こえるところでもあり、

沖縄の基地にも少し触れる。

沖縄に行ったら、車窓から気付いてねと。

 

前半の最後に、

サトウキビ畑の唄と演奏で終わり、休憩タイム。

サンシンを触ったりなど・・・

後半は、文化や沖縄の風習や、今の沖縄について語る。

 

三線の唄や音色に聞きほれている生徒たちでした。

「あの楽器は、何という楽器ですか」の質問も。

また、ヘビの皮でできていると知って、恐る恐る触る生徒も。

最後は、賑やかに、カチャシーを踊る、踊る。

持参したエイサー衣装や、沖縄布の料理教室用鉢巻など・・・

旅行委員の生徒たちや元気な生徒たちが、舞台に上がって・・

・・・・

今回も、サンシン演奏をして下さった方のおかげで、

沖縄の文化のすばらしさを知ってもらった・・・・

同行者の皆さん、ありがとう!

きっと、羽村高校の皆さんは、

コロナ禍で中止なった、学年の分まで

実施できる喜びと感謝を感じ、

1月の修学旅行を意義深いものとすることでしょう。

 

羽村高等学校の皆さ~ん!

元気で言ってらっしゃいね!

沖縄が、皆さんをメンソーレーと、待ってますよ~!

早々、方言も使ってみてね・・・・・

 

講演終了後に、

生徒の玄関入り口に、出張図書館があった。

机に本がズラッ並んで、何人かの生徒が手に触ったり、

担当の方と話をしながら、本を選んで借りていた。

本屋さんが、本の紹介に来ているのかと思わず、お聞きしたら、

「学校図書館が、3階の奥の方にあるので、

身近で、見て、触れて、本に親しんで欲しい」と、

図書館担当の方。

素晴らしい、取り組みだと思った。

本を手にする生徒に、

「将来、何になりたいの?』と、聞いたら、

「医療関係の介護の仕事に就きたいです」と、

目の輝いた生徒さん。

「今日のサンシン隊にね、薬剤師や介護士の人もいるのよ」と、話したら、びっくりでした。

末来に幸あれ!と、

素晴らしい取り組みに感動し、学校を後にしました。