11月5日、「一人一人が輝く元気な高校~埼玉県立寄居城北高校」へお邪魔した。

東上線で何度か乗り換え、秋の風情漂う景色を眺めながら・・・

寄居駅からJTB熊谷支店の方の車で学校へ。

玄関に入るや否や、「高山先生ようこそ!」と元気な声と共に、

修学旅行担当の知久先生がお出迎えに。

続いて、学年主任の小林先生に校長室へご案内いただきました。

穏やかな髙野校長先生を交えて、今日の講和の確認を。

考えを押し付けるのでなく、広く話を聞き、様々な本を読み、

いろいろな意見や考えを受け止め、自分でどう構築していくかが大切。

多感期で興味関心も高い高校時代に沖縄へ行き、

自分たちの住んでいるところとの違いや日常の平和の中で、

沖縄戦をどう受け止め、どう考えるか、それぞれが考えるきっかけになれば・・・・・」

 

校長先生の生徒への想いをお聞きしたり・・・・

私が、この仕事を引き受けている想いを述べたり、

短い時間にも充実した意見等々を交換し、

会場へご案内いただきました。

 

立派な会場でした。階段式になっており、全員の顔がよく見えます。

この学校でも、「体験こそ、生徒を生かすことにつながる」と、

司会進行は全て修学旅行委員の生徒です。

副委員長の始めの言葉に始まり、さらに、講師紹介も女生徒の副委員長。

折り目正しく、立派に ご挨拶いただく。緊張のみなさんでした。

 

拡大授業の雰囲気に持って行きました。

 

まずは、沖縄の言葉で自己紹介を。

続いて、方言の練習を。生徒の列を行ったり来たりしながら、

ひとり一人の反応を確かめる。

時には、立ち止まって言わせてみたりと。

沖縄と聞いて、イメージすることは、何かを聞くと、

「歴史」と答えた生徒を、歴史学者と命名し、歴史の時にその生徒に注目し話す。

なんだか、かつて教鞭をとった文教大学や東京都立国際高校での

授業を思い出しながら、生徒に向きあった約90分。

 

反応を確かめながら、マイク片手に移動し、

問いかけたり、答えさせたりと、

私自身が楽しい授業となりました。

勿論、沖縄戦の悲惨なこと、

特に、父を含め死ぬまで戦争の事を語らなかったことなど

真剣に聴いてくれた生徒達です。沢山のことを心に受けとめ、沖縄へ行く。

最後の委員長のお礼のあいさつ。

「今まで、沖縄の事について、沢山調べ、学んできましたが、

本やネットには載っていないことを沢山知ることが出来、沖縄へ行って、

自分の目で確かめることが嬉しくなりました。

話したくないことも、話していただいて、沖縄の平和への心を学んできます。

又、素敵な歌声も嬉しかった・・・・・)と結んでくれました。

担当の知久先生からも、

改めて沖縄の魅力を知りましたと感想をいただきました。

 

高校を訪れると、私は、必ず、廊下等の展示物を拝見します。

高校生の力強いメッセージがいたるところで見受けられます。

下の右端の絵は、最優秀賞の作品です。

なんと、8か月もかかって描いたそうです。

心奪われ、立ち尽くしていました。先だって訪れた、

群馬県立渋川女子高校にも、感動的な絵が飾ってあり、

最優秀賞に輝いた生徒さんは、美大を目指し頑張っていると

校長先生からお話がありました。

高校生って、野球などのスポーツがよく報じれますが、その他のスポーツや、

芸術や芸能、農業、科学などなど、様々な分野で素晴らしい力を発揮しています!

日本の未来を創造する、担う、底力を備えているんです。

今回もまた、このような素晴らしい生徒の底力に出会い、

感動の学校訪問となりました。

玄関のこの素敵な生け花は、地域に住む93歳の方が、

生けてくださるそうです。

また、この生け花の台座となっている木のテーブルの

温もりにも心奪われました。(寄居町は木材の豊富な地)

 

地域の人との密着感も垣間見られた嬉しい学校

訪問となりました。