(An)Ungracious Part
ー新たなる目覚めー
私が殺した
私が殺してきた
笑顔のない子どもたちを
私が引き裂いた
私が引き裂いてやった
泣き叫ぶ女たちを
私が殺した
私が殺してきたのだ
オマエたちの英雄を
光に触れることなく
影に恐れることなく
自らを神秘化して
すべてを否定する
「私が、この狂った時代のジーザス・クライストだ!!」
ー 回想(霧に包まれる)
「三本の指で操られた犬共に、破滅への入り口まで導かれて、そこに建っているカラフルな看板(世紀末へようこそ)に、私はキスをさせられた。そして私はそこで見たんだ。私はこの目で見たんだ。神は余りにも年老いちまっていて、使いモノになんてなりゃしなかった。あいつらはみんな嘘をついてやがった、私たちにひどい嘘をついていたんだ。嘘をついてやがった、ひどい嘘を、嘘を、嘘を…」
ー目撃者たちへー~地上にて
白い線の上で踊る人々
互いにみな裏切り続け
生きるためだけに生きている
残酷な笑いが
地球と共存しながら飛び回り
血が大地へと染み込んでゆく
(マリアの登場)
「息子たちよ、いったい何をしているの」
「自分たちのやっているコトがわからないのかい…」
ー 銃口の先に見えた彼女の頭はふっ飛び
死人顔の人間たちは頭のない彼女をレイプして
ドブ川へと投げ捨てる
混沌とした歴史という名の川へ
足下をみれば
死体袋に包まれ番号となったイエスが転がっている
人々にとって彼は鼻につく忌々しい存在だったのだろうか?
いつしか悲鳴は血の匂いを求めて
興奮へと変わり
黒い太陽の下で
オマエのママも打ちのめされる
男は叫ぶ‐
「人間たちよ、神のコトなど想像しないでくれ」
「神のコトなど想像するな!!」
「これ以上想像なんてするな!!」
ー 私は告白する
生きのびてゆくための醜さを
目撃者たちよ
今度は君たちの番だ
さぁ告白せよ
さぁ告白するのだ…
ー 成長への挑戦
(血まみれの男のセリフ)
無口な神をこの手で殺してやった
奴等は年老いちまっていて、使いモノになんてこれっぽっちにもなりゃしないんだ
いいか、よく見るがいい
この一瞬、一瞬こそが全ての答えなのだ
解放せよ
この世に安全なモノなど何一つないのだ
復活せよ
置き去りにされた警告たちよ
私は知っている
私は知っている
……カミハシンダンダ……
「愚かな糞ったれ共を吊し上げ
朝が訪れるまで愛しつづけよ
薬漬けの嘘つき共を吊し上げ
その腐った魂を奪い取るのだ
いかなる苦しみにも耐え続け
無の中に真実の塔を建て続けろ
いかなる苦しみにも耐え続け
自由を語る時代の犠牲者に復活を
復活を与えよ…」
ー 灰色の呼吸 ー
右をみても
左をみても
ただ背筋がゾッとするだけ
誰もが完全にコントロールされ
聖人を気取ってやがる
オマエもまた奴等と同じく
私を無視するのか?
まぁいいさ、
ただこれだけは言っておくぜ
「オマエ等なんかと心中するもんか!」
「誰がオマエ等なんかと心中なんてするもんか!!」
ー 静寂 ー
慈悲を求めて
世界が立ち止まる
時は男を暗い闇の中へと葬ってしまう
闇の中へと堕ちてゆく
深く
深く
堕ちてゆく
堕ちてゆく
(暗闇)
ー 地下世界の沈黙 ー
~暗闇での男の独り言~
私が殺した
私が殺してきた
笑顔のない子どもたちを
私が引き裂いた
私が引き裂いてやった
泣き叫ぶ女たちを
私が殺した
私が殺してきたのだ
オマエたちの英雄を…
(人々よ)
私はオマエの欲望
オマエのなりたいモノを知っている