PLATONIC SUICIDE その3
消えちまいたい
「消えちまいたい」と題された、こちらも未完の一品。
この作品も、シングルエイト(8ミリ)と、ビデオカメラによる撮影スタイルで挑む。
強制参加の知人含め、総勢10名ほどに膨らんだ関係者が、気まぐれに付き合わされ、
延べ1年間ほど、撮影という名の集まりが続く。
内向的なゲイの子を主人公にした物語らしいが、
全体像は残念ながら誰にもわからない。
当時の関係者曰く、ラブホテルに男3人で突入しようとしたら、
ホテル側から男同士はダメだと言われた、しかし、撮影で使い、けして汚したりはしないことを約束して、
無理くりホテルに潜り込むことに成功したという。
だが、監督と呼ばれる男しか、何をやるのか知らなかった為、
部屋に入った途端に、いきなり「裸になってベットで絡んで!!」と、
一人だけテンションの高い男の無茶な演技指導?で、素人の男たちは意気消沈してしまう。
やけくそになった上半身裸の男たちの演技は、
作品として編集されることなく、その後の、ちば映画祭
の為の、
手作りポスターの一部でフィルムが利用され、日の目をみる事となる。
次からは、いまだ、謎な“ちば映画祭
”なるモノを
解明してゆきたいと思います。