あわい画/Ayuu

あわい画/Ayuu

どちらでもあり、どちらでもない。

“あわい”は、大和言葉で「間」と書き、あいだに宿る気配をそっと指す言葉。

指先で描くたびに生まれる、あわいの世界を。

7月の作品展のご案内です。

ガラス細工と、ビーズアクセサリーと
そしてあわい画が送る、夏の涼。

寺田光晴・松澤由美子・あわい画Ayuu
「ガラスとビーズアクセサリーとパステル画」

【日時】
2026年7年8日(水)〜12日(日)

【開廊時間】
11:00〜18:00
※最終日は16:00まで

【開催場所】
ギャラリー悠
(静岡市葵区鷹匠2-6-17)






カリストという衛星には、ギリシャ神話の物語が重なっている。
アルテミスに仕える純粋な狩人だったカリストは、
ある出来事をきっかけに、望まぬ変化を受け入れざるを得なくなる。
そして最終的には空へと昇り、別の姿で光る存在になる。 

 この神話を知ったとき、私は「予期せぬ変容」という言葉が胸に残った。
ここ数年、世界も社会も、そして私たち自身も、
望んでいないのに変わらざるを得ない状況が続いている。 
価値観、働き方、人との距離感、社会の構造、
そして内側の感情までもが、自分の意思とは関係なく揺さぶられていく。

“変わりたい”ではなく、
“変わらざるをえない”。

 その感覚は、まさに今の時代の空気そのものではないかと… 
 だから私は、カリストという天体に惹かれたのかもしれない。

そしてこの感覚は、作品展にもつながっていく。

氷の下に海を抱える衛星、
霧の中に湖を持つ星、
深い青の層を沈めた惑星たち――― 

それぞれが“水”という共通点を持ちながら、
その奥には 変化・揺らぎ・再生 の物語が潜んでいる。
私は、ただ天体を描きたいのではなく、
その奥にある “変容の気配” を残したい。

 変化はいつも突然で、
ときに望まない形で訪れる。
けれど、その先には必ず“別の光”がある。 

カリストが空に昇ったように、変容の先には、まだ見ぬ姿が待っているのかもしれない。

 7月の作品展 
私のテーマは、「現世と、遠い水の記憶」。 

遠い星々の記憶が、いまを生きる私たちの心にそっと灯りますように。