ミーハーな話題ですみません。ドラマってついつい見てしまうのですが「ラストシンデレラ」がとうとう終わってしまいました。
ここで出てくるのはアラフォーの恋を忘れたオヤジ女子遠山桜。彼女をめぐって同僚で店長の凛太郎と凛太郎に思いを寄せる妹の為に桜に近づく若い広斗。最初は騙すつもりで近づいた広斗だったけど、純粋な桜にどんどん惹かれて最後には本気の恋に・・・安心できる同僚の凛太郎とドキドキと翻弄される広斗。さて桜はどっちを選ぶでしょうか・・・
このドラマ最初に見始めた時は結局凛太郎とくっつくんだろうなと思ってたんですが（まあありがちなパターンで・・・）最後は広斗を選んだんですね。ちょっと自分としては意外だったのと、そのチョイスに大きく拍手してしまったのでした。
1990年に「誘惑」ってドラマがあって、それも不倫ドラマではあるけど、ちょっと似たようなストーリー。中年の夫婦（篠ひろ子・林隆三）の間に若い女性（紺野美沙子）が現れ、彼女は夫婦を別れさせる為に若い男性（宇都宮隆）を妻に近づけ夫も彼に「妻を誘惑して欲しい」と頼む。しかし妻がすべてを知ってしまい復讐に・・・最後は夫婦が元サヤに収まってチャンチャンというストーリー。この流れなら最後は凛太郎って踏んだんですが、広斗だったか～～～ビックリ！でも最初から桜は凛太郎は友だちであって男として見てなかったんですものね。
女性ってどうしても自分を一番愛してくれる人を選ぼうとするじゃないですか。愛される私・・・それが一番幸せ・・・とかね。でも私はよく鑑定に来た若い女の子に言うんです。「こいつならどんなひどいことされてもいいって思える人と結婚しなさい」と。
ドラマの中で千代子という女の子が出てきますが、彼女は広斗のせいで負ってしまった火傷の痕を引きずって自分の不幸に閉じこもってしまいます。自分が不幸なのは誰かのせい。人を妬んで自分が変わろうとしないまま、誰かに幸せにしてもらうことだけを求めているという「おこちゃま」なキャラなんですが、この子が最後、自分の幸せのために始めて自ら変わろうとする場面は感動でしたね。
結局自分の幸せは自分でつかむという精神的自立がないと、ちゃんとした恋愛なんて出来ないんだと思います。愛される幸せより愛する幸せを感じられないと無理、王子様なんて永遠に現れないのです。傷ついた時すぐそばに優しい手が差し伸べられるとついついそこにすがってしまうのが人間の弱さですが、それは大人の恋愛ではなくてただの恋愛依存症です。
最初の結婚に失敗し、いろんな恋愛に傷つき傷つけて、二度目の結婚でやっと落ち着いた私の恋愛と結婚に対する結論なのです。無難な相手より、自分がこの人ならどうなってもいいやって思えるほど好きになれたら、もういかなる障害が二人の間に立ちはだかっても乗り越えられるんじゃないかと思います。
二人の男性の間で決断を迫られる場面って、実は何度か経験してますが、最初の結婚では生活の安定と自分がいかに愛されているかで決めました。自分の気持ちはまあ嫌いではないという程度。相手は7歳上で有名出版社の企画主任という大人でした。絶対専業主婦になって子供を育てて幸せな家庭・・・それを考えての打算とあとは出来ちゃった結婚というなりゆきもありました。
この人とどうしても一緒に暮らしたい！という動機はかなり浅かった最初の結婚。結果は惨憺たるものでした。これも自分の幼さ、自立心の無さが生んだものでしょう。
今の相方との関係も、一回り上の大人の男性で自分のすべてを受け止めてくれる人との間で悩みました。当時相方はまだ26歳。まともに女性と付き合ったこともない、経験不足の頼りない人というイメージ。しかも収入も決してよくない状態でした。でも私は男性として大好きになった相方をチョイスしました。この人じゃないとダメ、絶対後悔するって・・・
子供を二人抱えた大博打ですが、そのチョイスは荊棘の道でも間違ってなかったと思います。離婚の危機も何度かありましたが、こいつならしょうがないやって乗り越えていけたんだと思います。一度は本気で愛した人。それだけで乗り越えられることってあるんです。でも一度も男性として愛したことがなければ「結婚してあげたのになんでこんな目に・・・」と思っちゃうでしょう？
今度のドラマを見て自分のことを改めて考えてしまったわけです。ああ、私ってけっこう幸せな結婚をしてるのかも・・・なんだかのろけてしまいましたが、やっぱり人間としていい人とか一緒にいて楽な人より男性として一番好きな人を選んだ方が後悔しないような気がするんですよね。それでたとえダメになっても真剣に愛したってことは勲章になるんですから・・・
セキララなお話をしてしまいましたが、ドラマの結末賛否両論みたいなので・・・たしかに凛太郎にも幸せになったシーン用意してほしいなあ。フラれる役にしては性格がかっこ良すぎる。