東京で清水の舞台~上野清水観音堂 | 「花鳥風月 時々占い」フォーチュン・セラピスト エリシア☆の日常

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自然が大好き、聖地も大好きなエリシア☆の、日々の楽しみを綴ります。
花や野鳥の癒し系写真、社会でふと気がついたこと、そして占いやスピリチュアルのお話など、こころのままに書いていきたいと思います。


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ツタンカーメン展を見た後で、すぐ近くにある「清水観音堂」にお参りすることにしました^^

ここは寛永寺のお堂の一つです。


慈顔大師天海様が、京都の比叡山延暦寺に習って江戸の鬼門の守護として東叡山寛永寺を建立したのです。山号寺名の付け方も延暦寺に習い、東の比叡山で年号を寺名につけたのです。


そして、天海様はなかなか洒落の効いた方でもあったのでしょう。京都の有名寺院をここに再現しようと建てたものの一つが、清水寺をモデルにした「清水観音堂」です。当時の人々も、この清水の舞台から桜を愛でたり、不忍池を眺めたりしたことでしょう。

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太陽がまぶしくて日焼けも気になりますが、とても気持ちいいです。

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これが上野版「清水の舞台」です。そんなこと考えると、江戸時代版の一大エンターテイメント?あるいはお寺のテーマパークみたいなところだったのかも知れませんね。

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寛永寺は江戸時代に大きな力を持っていたものの、戊辰戦争で伽藍のほとんどが焼失し、その後明治政府によって境内地を没収されて壊滅的な状態になりました。その後明治12年にようやく復興が認めらました。こちらのご本尊は秘仏の千手観音様で、当然内部は撮影禁止。

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静かにお参りをして観音様のご真言を唱えました。ついつい柏手を打ってしまう人が多いのか、「合掌でお参りください」と書いてあります。おそらく明治以前には柏手を打つというお参りの仕方は一般的ではなかったかも知れません。


神仏習合・本地垂迹説でお寺と神社はあえて違うお参りの仕方をしたとは思えないですが、おそらく出雲大社の四拍手というのは古来の神々への伝統に則った参拝方法であるも可能性があります。


四回というのは意味があって「和魂・荒魂・幸魂・奇魂」という四つの魂それぞれに拍手をうつというのが正式なのでは・・・なんて二拍手という参拝方法に疑問を持ってしまったのですが^^;まあ一応明治政府が国家神道というものを根付かせるために全国統一し、それでも伝統を守っているのが出雲大社ということかもしれませんね。


そしてほとんどの神社は「〇〇大権現」「〇〇大明神」という神仏習合の形だったことを思えば、たいていは合掌でお参りしていたのではないかと推測されます。お参りの仕方についてちょっと長くなりましたが、歴史的な側面からいろいろ考えるところです。



ついつい理屈っぽくなりますが、歴史を無視しては真実はわかりません。歴史を学ぶことは当時の人々の思いを学ぶことです。大事にしたい伝統の真実の姿とは・・・パワーがどうのこうのより、それが本当の神仏に近づくことなのかも知れません。そんなことを神社仏閣巡りの中で教えられてきました。

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大きくて立派な鬼瓦が青空に映えていました。天海様の魂は今もこの上野を温かく見守っているのでしょう。