かつて私は星占いのウェブサイトを公開していました。
すこしでも見栄えをよくしようとフォトショップやJavaスクリプトも勉強し色んな試みをやっていました。
よく当たると言われましたが、あの頃は色んなことを学ぶことのほうが私にとって魅力的でした。
それでもホロスコープは羅針盤として手放せない毎日でした。
原書を何冊も取り寄せて独学でしたので、ホロスコープの実験みたいにやっていたところもありました。
英国の占星術の大家ウィリアム・リリーも、物を色んなところに隠してホロスコープで探し当てることから面白くなりのめりこんだと著書に描いています。
私はうっかり屋で、物を何気に置いたりしまったりして見つからなくなることがよくありました。
そんな時、ホロスコープは役に立ちました。
南西にあるとか、2階にあるとか、ごちゃごちゃした場所とか暗い目につかない場所に入ってるとか...。
出かける前カギが見つからない時は特に助かりました!
そのうち迷い犬の張り紙を見てやってみようという気になり、とうとう電話をして申し出ました。
これは苦い経験です。
何故ならこの時、犬の死はペットの犬や猫などの小動物を意味する第6ハウスの支配星から数えて8つ目の支配星ではなく、飼い主自身の第8ハウスの支配星だったのを知らなかったからです。
生きていると思って凍てつく冬の風の強い日に、私は飼い主に頼まれて相談を受けに行ったのです。
自転車を走らせて冷え切った身体を温めることもないまま、私は飼い主であるおばさんと歩き回りました。
道の向こうで急にその犬は走り去っていったそうです。
老犬だからボケのスイッチが入ったのだろうと言ってました。
けれども、私は多少ボケたとしても鼻が良い犬が見える範囲でいなくなって帰れなくなるはずはないと思いました。
交通事故にあったのでは?と私が言うと彼女は強く否定しました。
「どんなガセでもいい」と言われました。
自分は本気だし嘘を言っているつもりはなかったけれど、結局振り返れば苦い思い出です。
後になって、その犬を意味する星は死の星とリンクしているのを知りました。
その後も迷子の犬や猫の張り紙を見るたびにホロスコープを立てました。
ほとんどが死の星とリンクしていました。
そんなネガティブな結果の時は電話をする気になれません。
また、反対にすぐに見つかる暗示の時もわざわざ電話をする必要がないと思いました。
比較的早く見つかる可能性のある時に、電話をかけたことがありました。
見つかりそうな方角を言うと、その場所で見た人たちがいると言われました。
あの頃私は情熱で突っ走っていましたね