アストロシャーマン・コダマ凛です。
2018年を振り返りも兼ねて映画のご紹介をしたいです。。
ヒーリングセッションの中で、神話的、物語の役割から抜け出し、
自分を生きることへの一歩を踏み出す瞬間に立ち会わせていただくことが多かった一年でした。
そこから映画のオススメをしたい。
映画、小説やアート、音楽は私たちのアカシックレコードを描き出しています。
今年はよい映画をみました。
この二本が特に印象に残っており、再度観ることが出来たら観に行ったように思います。
夜の浜辺でひとり(ネタバレあり)
夜の浜辺でひとりは、不倫問題で仕事を捨て、ハンブルグへ。
彼女は女優で、不倫相手は映画監督。それは実際の女優と映画監督との関係を描いています。
監督と女優の恋愛によって互いに自分の立場が危うくなる。
そのことにより、女優は海外へ。
移住している友人を頼りながら韓国にいる映画監督の恋人からはいくよという返事。
不安ながらも待つ。来るはずないよねなんておもいながらも、信じたい自分もいる。
今は彼女は待つしか彼との未来はないのだ。
友人と街をあるき、公園をあるきながら、恋人をまつ。秋の景色、自分の心象があるようにも感じる。
自分の目の前には、木々やひとが行き来する。しかし、そこに恋人はあらわれない。
ぼんやりとただようように生活をしています。漂泊です。
自分の未来も見えず、なにかを、彼をまつような日々。
韓国にもどり、旧友たちとあい、また女優に戻ろうかと思う。
その友人との関係性から自分には追われた女優に戻ろうかと思い始める。
そして夜の浜辺でひとり。
恋人が近くにいることを知る。お酒の場で映画論を交わし合う。
そこで恋人と話す。
彼とは終わったんだと知る。
本当に終わったんだ。終わったとして歩き出す。
とても静かに終わっていくのですが、良い映画でした。
きっとこれは夢の中で再会し、自分の本当の気持ちを知るという話なのだ。
個人的にこれは夢オチと信じている。
そうでなければつまらない。しかし、この映画監督はそういうロマンの人でもない。
現実のどうしよもなさ、人の泥臭いことを知っている人だ。すけべさ、狡さ。
皆で酒を飲んで、映画論を交わした後に浜辺で目が覚める。
彼の愛、同士として感じた思いを受け止めた彼女は歩いていく。
本当のことは、私の中にあって私の本当と歩いていく。
覚悟しかない。
この言葉には色々含んでいて、なかなかよいコピーだ。
しかし、さ、そこに歩いていくしか彼女には行き場はない。
行き場はないのに、あると思ったことで行き場ができて、そこに道を見出す
本当によい映画だった。孤独だけれど心の強さ自分で立つ姿は美しかった。
一人であることを受け入れて、自分しかないものになっていくのだ。
寝ても覚めても
こちらは同じ顔をした男の間で揺れ動く女の話。っていうか、そんなはなしでもないのだけどそのように紹介されている。
東出昌大さんが二役をされています。
この後彼は、この映画で出会った女優と不倫関係になったのである。
私は彼は全く演技が下手と思えないのだけれど、発声で損をしている。
この映画も帰りになんだか幸せな気持ちになって帰りました。tofubeatsさんの歌も素晴らしい。
東出さんは二役で、誠実な男性と顔の良いだらしない男を演じています。
いきなり彼女の目の前からいなくなり、彼女は漂泊するように生きて、東京に流れ着く。
そこでコーヒーショップで働き、その出前先の会社で誠実な顔がそっくりな男と出会ってしまう。
彼は彼女に興味を持ち惹かれていくのですが、顔がそっくり(二役)なのでこの気持ちは単なる顔がそっくりだから・・とか
失踪した彼と勘違いしているのではないかと葛藤するのだけれどある時に受け入れて彼と暮らし始める。
その中で安心し暮らしていくのだけれど・・・彼は彼女の中に誰かがいることを知っている。
突然彼が魅力的なモデルとして目の前に現れ会いに行ってしまい、彼も現れてしあうという惨事が起こります。
彼と結婚しようという話にもなり、大阪の部屋も見に行っているのに。
彼女は彼(モデル男)とパーティの席から去ってしまう。
その二人の友人はびっくりで、彼女を責め立てて彼を慰めようとする。
でも彼も知っているのだから、彼の中にも理解しようとする姿勢があったのだろう。
彼はこの友人カップルが仲良くなる時にとても大事な言葉を発しているんですよ。
その言葉が彼と彼女の未来の関わりを暗示しているのだ。
それがとても印象的なのだ。
違う言い方をすれば誠実さによって自分を苦しめることになるのだ。
「許さなくてもいいから、一緒に生きようとする」ということから見れば
裏切られた彼にとって彼女は必要なのだ。
裏切ることでしか彼女は元彼に似たとても優しい彼ではなく本当の大事な人になったのだよね。
大事にされる人から大事にする人を見つけれたのだろうと思う。
実際にこんなことが起こったら辛いのだけれど、それでも大事なら、その人を離せないなら共に過ごせたらいですね。
自分の人生が始まるね。
ソウルメイトってそういう側面もありますよ。