SHO(ハッブルパレット)とはハッブル宇宙望遠鏡の創造の柱で有名な配色方法で、SII輝線をRチャネルに、Hα輝線をGチャネルに、OIII輝線をBチャネルに割り当てます。SIIは672nm、Hαは656nmと非常に近い波長なので、通常の配色では双方赤くなるところを、赤と緑というまったく異なる色に割り当てることでそれぞれの輝線の様子がよくわかります。
最低限の機材はありましたが、ほとんどやっていなかったので、本格的には今回初めてです。前回ブログの対象 彼岸花星雲と出目金星雲を並行してもう一台の望遠鏡でSHOを撮影してみました。さて画像処理が鬼門ですが、うまくいくやら?
【彼岸花星雲(NGC6357)】
アップにしてSHO化すると迫力があります。SHOをシンプルに合成するとHが強すぎるのでSを強めに押していますが、これでいいのかよくわかりません。SHOの色合いについては星の色以外は特にルールがないようですが、緑を出さないよう処理している人もいます。(確かにハッブルの写真集を見ても明るい緑色は出てきません)後日色々試して処理してみたいと思います。
※取って出しのSHO画像(南北逆)(スタック処理のみ)
鏡筒: タカハシ FSQ-106ED 530mm f5
カメラ: ZWO ASI 1600MMCool
赤道儀: ZWO AM5 ASIAIRによる自動ガイド(ASI120MMmini)
フィルター:HYO 7nm SAO フィルター
画像処理: PIXINSIGHT(BXT)
日時: 7/4 20:42~ 300sx30FR
(総露出150分、SII・Hα・OIII 各50分)
撮影地: 和歌山県すさみ町
※処理手順(覚え)
WBPP(Autocrop)→LinearFit→ChannelCombinaton→DynamicBackgroundExtraction→Image Solver→Spectro photometric Color Calibration→Blur XTerminator→StarNet2→Histogram Transformation(Strech)→TGVNoise(3)→CurvesTransformation(Hue、Sat)→SCNR→Pixel Math→Rotation