使用している反射望遠鏡(タカハシMT-160)は星像はきれいですが、わずかに左上へ光条が一本出ているのが気になっていました。(下のゴースト星雲の写真参照)Sさんからの借物で全くさわってこなかったのですが、何十年ぶりに使用したので光軸調整にトライしてみました。大昔、他の機種ですが、やろうとしてうまくいかず、販売店に持ち込んで直してもらった苦い経験があり、光軸調整はトラウマになっていました。今はレーザーで誰でも簡単にできるよ!...という皆さんのご意見で、まずレーザーコリメータを入手しました。
レーザーコリメータ自体の光軸も合わせる必要があるということですが、できるだけその要因は排除したいので、ヤフオクでコリメータ自体の光軸を保証して、かつその光軸チェックの治具もつけてくれ、しかも不明時には相談にのってくれる...という、私にとってうってつけのコリメータが出品されており、万全を期しそれを入手しました。(私みたいな不器用な人が一定数いるのでしょう)
結果的には、わずかだがずれており、斜鏡の調整⇒主鏡の調整と行い、左上の光条は消えましたが、非常に簡単で驚きました。バーティノフマスクもそうですが、今までの苦労は何だったのかって感じです。やり方は皆さんご承知なので書きませんが、備忘として気づき点を記します。
1.アイピースネジ留めのスリーブ(31.7)ではなく締め付け式(例タカハシ製)を使用
ネジ止め式スリーブはネジの強さとか方向でレーザー光の
光軸が微妙に変わるので不可
2.光軸が合った状態ででネジがきっちり締まるようにすること
簡単には合うと思うが、合った時にネジがきっちり締まって
いないとまたずれる要因になる、
3.遠征時は毎回持参してチェックすること
2で締めても衝撃があると簡単にずれる可能性がある。
注意して運搬するとともに現地でチェック
主鏡も汚れているので、次回は完全分解⇒主鏡洗浄にトライしたいと思います。光軸調整が不安で反射望遠鏡の導入を踏みとどまっている方がおられればご参考まで。