先月、寺田さんを偲ぶ会がありました。
500人以上の方が集まり、寺田さんにお別をしました。
”何があっても笑っちゃう”の寺田さんらしい、歌あり踊りありバカ殿ありの偲ぶ会でした。
私も色々お手伝いをさせて頂き、最初にお話を頂いたときは、こんなに大勢の方が来られる会になるとは思わず、実は「アミ 小さな宇宙人」をモチーフにした、寺田さんとアミの短いアニメ映像を作って、偲ぶ会で映像を流して頂こうかなと思っていました。
今回はアミ知らない方もたくさん来られると思い、企画自体を封印しましたが、せっかく作ったので、僕のブログで内容を公開しようと思いました。
状況は、寺田さんがアミと一緒にUFOに乗っているという場面です。
アミがスクリーンから自分達に語りかけます。
以下映像のシナリオ・・・・・
アミ「やあみんな」
「今日は、みんなの大好きな寺田さんがUFOに乗りたがってたので、連れて来たよ!」
「寺田さん!」
寺田さん「おお、アミちゃん、昔UFO追っかけたもんだから、一回乗ってみたくてなぁ!」
アミ「寺田さん、今日はみなさんが寺田さんとのお別れ会で集まってくれてるんですよ」
寺田さん「あ~そ~、みんな集まってくれてるの!」
アミ「このスクリーンに向かって話すと、みんな聞こえますから、お話ししてください。」
寺田さん「あっ、どうも寺田です~!」
「話すことはいつもおんなじなんだけど、みんなせっかく集まってくれたから、最後にもう一回“発酵道”について手短に話します。」
「微生物というのは、みんな自分が大好きで、
自分に心地よい生き方しかしないんです。
無理をしない、がんばらない。
人間も自然の中の一匹の生き物ですが、
よ くそれをうっかり忘れてしまう。
そして自然の摂理から離れてがんばってしまう。
努力してしまう。
でもこれが結局裏目に出て、時には逆に腐ってしまう。
自然に沿っていると自ずと発酵してきて、腐らない。
どうして腐らないかというと、変化しているからなんですよね。
人間社会は競争社会、奪い合いの社会です。
一方、微生物の世界では奪い合いというのはどこにもないんです。
自分の役割や使命を心得、相手を尊重し、自分の 出番になるとやってきて命を燃やして使命を果たします。
そして次の微生物にバトンタッチしていく
これが微生物の分かち合いの世界、共生の世界です。
私もかつてそうだったように、人間の自然に逆らった生き方を、微生物のように自分らしく心地良く仲良く生きる方向にシフトしていくということが、まさにこれからの循環型、調和、共生の世界を創りだしていくんじゃないかなと思っています。
自然に沿った生き方や考え方をするようになってから、作り手によってお酒は変わってくることを知りました。
そして、その人の意識が場も作っていく--"発酵場"ができていくということも分かりました。
発酵場というのは心地よい場なんです。
心地よい場には私たち人間も含めて生き物はみな引き寄せられます。
ですから、正しいよりも楽しいことをしている場所に発酵場が生まれ、そこに人は引き寄せられるということはあるかもしれませんね。
正しいという観点に立つと「俺は正しい、お前は間違ってる」というふうに争いや対立が生まれます。
でも、これからは争いや対立で変革していく時代ではないんじゃないかな。
人を責めて正しい方に引っ張り込むんじゃなくて、ひとりでに楽しい方にシフトさせるような。
キーワードは"正しく変える"じゃなく"楽しく変わる"だと思っています。
微生物みたいに自分らしく、心地良く生きる、もうひとつは、仲良く生きること。
みんな今日は集まってくれて本当にありがとう!
みんなと会えて本当に楽しかったよ!
いい人生だったよ!
何があっても笑っちゃう!
みんな一人一人すごいから、大丈夫!
いつでも応援してるよ!」
ぼくら、私たちはみんな寺田さんのこと大好きでした!
寺田さん、本当にありがとうございます!
以上映像のシナリオでした!
イラスト:いしい まさと
文章が苦手な私ですが、先日とってもお世話になった方が亡くなり、その方から教わったこと、感じたことをどうしてもみなさんと分かち合いたく、このブログをはじめました。
お世話になったのは、330年つづく自然酒蔵元『寺田本家』の第23代目当主 寺田啓佐さんです。
「発酵道」の著者でもある寺田さんは、一言で言えば酒作りを通じて微生物から地球に生きる生命の本来の生き方を学び、自然界のことばをそのまま自らの生き方に反映させた人と言えます。
その生き方を押し付けることなく、自らの生き方で、私たちの人生に多大なる影響を与えた人です。
その生き方は「発酵道」に書いてあることそのものでした。
微生物というのは、みんな自分が大好きで、自分に心地よい生き方しかしない。無理をしない、がんばらない。
人間も自然に沿って発酵して生きる。微生物みたいに自分らしく、心地良く、仲良く生きる。
自然に逆らった生き方を、微生物のように自分らしく心地良く仲良く生きる方向にシフトしていくということが、まさに発酵する人生を歩むことになる。
この「発酵道」というある種哲学を、皆さんと分かち合っておりました。
私が、人生の壁にぶち当たっている時に、寺田さんが私に言ってくださった言葉で救われたことがたくさんありました。
「真理は、何があってもわらっちゃうだよ」
「自然に沿ったらうまくいくよ」
「発酵していれば腐らない」
「"正しく変える"じゃなく"楽しく変わる"だよ。」
など、数々のお言葉は、今でも心に焼き付いています。
言われた当初も、今もまだこの真意を何となくしか理解していない私ですが、生前、寺田さんにさんざんお世話になり、その人柄や振る舞いで、人としての生き方を学ばせていただきました。
私にとっては、お師匠のような存在であり、尊敬する方であり、失礼ですがお友達でもありました。
寺田さんが亡くなられて、思い出として強烈に私たちの心に残っております。
この「発酵道」という考えを、食や情報を通じて、皆様と分かち合うことが出来たらと思い、このブログを立ち上げました。楽しみながらみなさんと発酵していきたいと思います(^ ^)
嬉しき楽しき有難き


