https://youtube.com/watch?v=uuqewIy4PMw&feature=shared
「クエスチョン・オブ・オナー」(A Question of Honour)は、サラ・ブライトマンの楽曲。1995年発売のアルバム『Fly』に収録され、同年シングルカットされました。
元々は、1995年5月27日にドイツで行われたIBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ、ヘンリー・マスケ対グラシアノ・ロッシジャーニ戦の公式ソングで、試合前に歌われたのが初演。曲の中盤で流れる男性コーラスの歌詞も「Two men collide」(2人の男がぶつかりあう)となっています。 日本では、テレビ朝日が2002年のFIFAワールドカップ・日本vsチュニジア戦からサッカー日本代表戦の中継や同日本代表関連ニュースの際にテーマ曲としてサビの部分を使用し、好評により以後のサッカー日本代表戦でも使用されています。トヨタ・マークXのテレビCM曲としても使用されました。また、プロ野球・オリックス・バファローズが2007年の主催試合でのスタメン発表時の曲として使用していました。
アルフレード・カタラーニのオペラ『ラ・ワリー』第1幕のアリア「さようなら、ふるさとの家よ」(Ebben? Ne andrò lontana)で始まり、雷鳴とともにヴァイオリンとシンセサイザーが交錯するトランス・ハウス調のアレンジへと変わり、マーチリズムのスネアドラムをバックにした男性コーラス、さらにディストーションのかかったギターも入り混じったロックによるサビのリフレインと進み、前半と同じアリアで締めくくります。アリアはイタリア語、その他は英語で歌われます。
"It's not a question of life or death, it's a question of honour."(生きるか死ぬかの問題ではない。名誉の問題である。)という言葉は騎士道の精神を現す表現。本曲では「あなたが勝とうが負けようが、それは名誉の問題」と歌われており、勝敗より名誉を重んじる伝統的な「騎士道精神」を踏襲した歌詞になっています。
また、"It's not a question of life or death" の部分を様々に変えて使用されることがあります。たとえば、ウィンストン・チャーチルはヤルタ会談におけるポーランド問題に関して「ポーランドをどうするかは、英国にとっては物理的な問題ではなく名誉の問題」と言い放っています。また尊厳死推進団体が「どのように死ぬかは名誉の問題」などと使用しています。
サラ・ブライトマンの音楽は一般に「クラシカル・クロスオーバー」と呼ばれます。マンハッタン・レコードのゼネラル・マネージャー、イアン・ラルフィニによると、彼女はこの分野の現在の人気に決定的な貢献をしているといいます。サラ自身は2000年のインタビューでこうした類型化を「ぞっとする」として拒絶する一方で、人々の音楽を分類しようとする欲求については理解する、としました。 彼女はデヴィッド・ボウイやピンク・フロイドなど1960年代から1970年代にかけての音楽から影響を受けており、ポップス、ロックからクラシックに至る幅広い分野の音楽を融合させています。彼女のアルバム収録曲はヘンデルやプッチーニのオペラ・アリアからカンサスやプロコル・ハルムの楽曲にまで及んでいます。
クラシックとポップスを融合した独自の音楽スタイルはクラシカル・クロスオーバーの世界的な隆盛をもたらしています。アメリカにおけるビルボード・チャートのクラシック音楽部門とダンス音楽部門で同時に1位を獲得した唯一の歌手。
クラシックとのクロスオーバー、個人的には大好物です。森保ジャパン、ワールドカップ出場おめでとうございます。