https://youtube.com/watch?v=PDlJUHsQx8w&feature=shared


 『オーヴァー・ザ・トップ』(Over the Top)は、イギリスのドラマー、コージー・パウエルが1979年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。全英34位。

 パウエルがレインボー在籍時に発表したアルバムで、当時レインボーの新メンバーとして加入したドン・エイリーも参加しました。また、参加メンバーのうちマックス・ミドルトンは、以前パウエルと共にジェフ・ベック・グループで活動し、クレム・クレムソンは1975年にパウエルと共に「ストレンジ・ブリュー」というバンドで活動していました。 「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」は、元々はミドルトンがジェフ・ベックに提供するつもりで作った曲ですが、ベックによる演奏は残されておらず、ミドルトンは2023年のインタビューで曲名に関して「深い意味はない。メロディを元に付けたタイトルで、別にベックが一匹狼だと思っていたわけじゃないよ!」と語っています。タイトル曲はピョートル・チャイコフスキーの『序曲1812年』の翻案で、パウエルは以前より、ライヴにおいてこの曲を流しながらドラム・ソロを演奏していました。 1980年1月8日にBBCで放映された番組『The Old Grey Whistle Test』では、収録曲「キラー」のスタジオ・ライヴ映像が公開されましたが、この時は、スタジオ・ヴァージョンに参加したゲイリー・ムーアではなくクレムソンがギターを弾きました。一方、本作ではクレムソンが「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」のギターを担当しましたが、ムーアはアルバム『ワイルド・フロンティア』(1987年)において、自身のアレンジを施したカヴァーを発表しています。

 先行シングル「コズミック・ハイウェイ」は全英シングルチャートで62位に達し、本作は全英アルバムチャートで3週トップ100入りして、最高34位を記録しました。




 コージー・パウエルは、

その実力を買われ数多くのロックバンドを渡り歩いた、ロック・ドラムヒーローの先駆者としても知られます。

 ローリング・ストーン誌選出「歴史上最も偉大な100人のドラマー」43位。


 1980年8月、レインボーを脱退。その活動が認められ、1980年代にはグラハム・ボネット、ロバート・プラント、マイケル・シェンカー・グループ、ホワイトスネイク、エマーソン・レイク・アンド・パウエル、ブラック・サバス等、ハード・ロックを代表するドラマーとして数々のレコーディングやバンド・メンバーとして契約しました。1990年代には、ベーシストのニール・マーレイと組んで、ブライアン・メイやピーター・グリーンのバンドに参加。その他、イングヴェイ・マルムスティーン等と共演。 


 レーサーへの転向を考えて一時期音楽をやめたこともあるほど自動車の運転が好きでした。1998年4月5日未明、イギリス・ブリストル郊外の高速道路にて、サーブ・9000ターボをシート・ベルトをせず酩酊下で運転かつガールフレンドと携帯電話で会話しており、時速167kmで中央分離帯に衝突事故を起こし、この世を去りました。亡くなり方が彼らしいと言えば、彼らしいと思いましたが、参加していたイングヴェイのアルバム、『Facing the Animal』を聴きたおしていた頃だったので、非常にショックでした。華のあるドラマーでしたね。



 

 






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