https://youtube.com/watch?v=epSrddf65N0&feature=shared
『神 (帰ってきたフライング・アロウ)』(原題:The Michael Schenker Group)は、マイケル・シェンカー・グループが1980年に発表した初のスタジオ・アルバム。
8位(イギリス) 59位(日本) 100位(アメリカ)。
マイケル・シェンカーはUFO脱退後、スコーピオンズへの一時的な復帰を経て、ゲイリー・バーデン、ビリー・シーン、デニー・カーマッシと共にデモ・レコーディングを行いますが、シェンカーの入院により、新プロジェクトは一旦頓挫しました。その後、シェンカーとバーデンはドン・エイリー、モ・フォスター、サイモン・フィリップスを加えたラインナップで本作を録音しました。なお、マネージャーのピーター・メンチは、ロバート・ジョン・“マット”・ラングをプロデューサーに推薦しましたが、シェンカーは反対し、最終的にロジャー・グローヴァーが起用されました。ジャケット・デザインはヒプノシスによるもの。
当時エイリーはレインボーのメンバー、フォスターとフィリップスはジェフ・ベック・グループのメンバーであり、シングル「アームド・アンド・レディ」のミュージックビデオはシェンカーとバーデンだけで撮影され、続く「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」のミュージック・ビデオには新メンバーのポール・レイモンド、クリス・グレン
、コージー・パウエルも参加しました。
ゲイリー・バーデンの声ってなんか頼りないけど、MSGに合っている気がします。
本作は全英アルバムチャートで8週トップ100入りして最高8位を記録し、本作からのシングル「アームド・アンド・レディ」は全英シングルチャートで53位、「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」は56位を記録しました。日本盤LP (WWS-81376)は1980年10月21日に発売され、オリコンLPチャートでは7週トップ100入りして、最高59位を記録しました。
Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、全体像に関して「大部分の曲は、UFO時代の血脈を引き継いだ率直なハードロック」、「アームド・アンド・レディ」に関して「嵐のようなオープナーで、シェンカーのソロ・ワークとしては疑いなく最も優れた曲」と評しています。松本孝弘さんは、1996年のアルバム『Rock'n Roll Standard Club』で「イントゥ・ジ・アリーナ」をカヴァーしました。
「イントゥ・ジ・アリーナ」はギターインストの中でも、個人的にはトップクラスで好みです。
マイケル・シェンカー(ミヒャエル・シェンカー、Michael Schenker、1955年1月10日 - )は、ドイツ出身のハードロックのギタリスト。かつて、白と黒の2色で塗り分けられたギブソンのギター「フライングV」を使用していたことで有名。日本ではアルバムの邦題から「神」とも称されます。※邦題「神 (帰ってきたフライング・アロウ)」(1980)
時にはライヴの途中でギターを放り投げて演奏を放棄してしまうこともあり、日本で2度の演奏放棄を犯しています。1998年4月のUFOとしての中野サンプラザでの公演と、2006年11月の中野サンプラザ公演。2006年のMSGとしての東京公演では、酷い二日酔いのほとんど演奏が不可能な状態でステージに登場し、2曲が終わったところ(正確には3曲目の途中)でステージから降りてしまうという事件が発生しました(翌年2月に振り替え公演)。1998年のUFOでの演奏放棄はメンバーやスタッフへの不満が爆発した形であり、後にマイケル本人が謝罪していますが、そのまま脱退に至りました。アーティストはやはり気難しいのでしょうか。