https://youtube.com/watch?v=LTrk4X9ACtw&feature=shared
『ウォーターマーク』 (Watermark) は、アイルランドのミュージシャン、エンヤによる2作目のアルバム。1988年9月19日発売。
前作『アイルランドの風 (Enya)』のリリース後に、彼女の音楽に魅了されたロブ・ディキンズ会長との偶然の出会いによってワーナーとレコーディング契約を結んだエンヤは、レーベルからの干渉を最小限に抑えた環境で、自由かつ芸術的な創作活動に打ち込むことが可能となりました。彼女は、長年の音楽的パートナーのプロデューサー、ニッキー・ライアンと、その妻であり作詞家のローマ・ライアンと共に、10か月を費やして本作を制作しました。本作は、アイルランドでデモテープを作って、その後ロンドンにプロダクションを移し、そこでデジタルで再録音とミキシングを行う形で制作が進められました。『ウォーターマーク』はエンヤ自身のキーボード、打楽器、そして何十回にも及ぶボーカルのダビングによって音楽が構築され、その音楽性は、ケルトのトラディショナル・ミュージックやアンビエント、ニューエイジなどの要素を取り入れながらも、それら既成の音楽ジャンルに捕らわれない、それまでには無かった画期的なものとなっています。
本作は、批評家から多くの称賛を受け、予想外の商業的成功を収め、エンヤの名は広く世界に知れわたるようになりました。全英アルバムチャートで5位、米国のビルボード200で25位まで駆け上がり、ニュージーランドとスイスでは首位に輝きました。英国レコード産業協会 (BPI) および米国レコード協会 (RIAA) は本作を4×プラチナムとして認定し、英国と米国全体でそれぞれ120万枚と400万枚を出荷したと発表しました。エンヤはアルバムのプロモーションの一環で世界中を回り、世界各誌のインタビューに応じ、ライブ・パフォーマンスも行いました。本作からは、特にイギリスで3週連続のナンバーワン・ヒットを博した、国際的トップ10ヒット曲「オリノコ・フロウ」を含む4枚のシングルがリリースされました。
僕がエンヤを知るのは、次の『シェパード・ムーン』 - Shepherd Moonsからなんですが、高校時代、友人からすすめられ、聴きました。ケルトのトラディショナル・ミュージックというのは聴いたことがなかったので、とても新鮮でした。一時期、日本でも流行したヒーリングミュージック、癒しの音楽として取り上げられましたが、本人はそういうつもりではないかもしれませんね。括られるのは心外かもしれない。