https://youtube.com/watch?v=p57IcDMwQBc&feature=shared


 1977年3月1日発売。13枚目のシングル。オリコン週間4位。

 「やさしい悪魔」は、それまでのキャンディーズの清楚なイメージを一新、アン・ルイスさんのデザインによる大胆な衣装と“デビルサイン”を含めた斬新な振り付け、“大人化計画”に応えた詞曲も話題を呼びました。

 

 喜多條忠さんの詞先で、作曲・吉田拓郎さん独特の“拓郎節”が展開されます。拓郎さんも、多くの楽曲提供の中でも特に「あぁ、俺すげー良い曲作った」と自身で評価する曲で、「文句なし。あの頃のキャンディーズにはない、その後の日本のポップス界にはない、60年代のアメリカンポップスのリズム&ブルースから来ているメロディライン」と解説しています。キャンディーズのベスト・ソングに挙げられる機会も多く、キャンディーズファン・石破茂総理大臣も「音楽的に完成度が一番高い名曲」と話し、キャンディーズ自身も「私たちの代表曲」と話しています。発売の時点ではキャンディーズ最大のヒットを記録しました。解散コンサート時点でのシングル売上は累計52万枚(CBS・ソニー調べ)。 「やさしい悪魔」は音域の広い難曲で、歌のうまいキャンディーズもレコーディングに苦戦し、「歌えません」と音を上げたと言われています。これはキャンディーズファンだった作曲者の吉田拓郎さんが、レコーディングでキャンディーズに歌唱指導をしたいがために、わざと難しくしたと噂が出ました。 レコードではサビとエンディングは3声和音、それ以外はソロ、ユニゾン、2声和音とバラエティに富む歌唱。サビやスキャットで始まらないシングル曲としてはめずらしく、冒頭部付近に和音があります(この曲以外には、終始3声和音の「あなたに夢中」のみが該当します)。この和音は、歌番組などでは当初はレコードと同じように歌われましたが、間もなくユニゾンに置き換えられました。 レコーディングでは、吉田拓郎さんがギター持参でキャンディーズと共にスタジオに入り、付きっ切りで歌唱指導、自らも試行錯誤を重ねました。コーラスで参加した他、印象的な忍び寄る悪魔のようなイントロの靴音は、拓郎さんが様々な靴の音を試し、スタジオに同席していたCBSソニーの若松宗雄さんが履いていたブーツで作り上げたもの。 

 本楽曲で『第28回NHK紅白歌合戦』へキャンディーズは3年連続3回目の出場を果たしましたが、これが最後の紅白出演となりました(但し、田中好子さんは14年後の1991年『第42回NHK紅白歌合戦』に特別審査員として、伊藤蘭さんは46年後の2023年『第74回NHK紅白歌合戦』にソロとして出演。

 吉田拓郎さんが1977年4月25日に発表したカバーアルバム『ぷらいべえと』でも、拓郎さん自身が歌唱したものが収録されています。『ぷらいべえと』のジャケットの女の子の絵は、拓郎さんが「やさしい悪魔」のジャケット写真の伊藤蘭さんを書いたもの。



 NHKの『伝説のコンサート』ご覧になった方、多いと思います。キャンディーズが人気だった頃にちょうど生まれた者としては、古さがかえって新鮮に感じます。3人とも歌上手いですね。田中好子さんは女優として活躍されていたの覚えてます。揖保乃糸のCM、田中好子さんでした。最近、ベストアルバム買ったのですが良い曲多いですね。

『やさしい悪魔』『微笑がえし』『春一番』…どれも甲乙つけがたいですね。



 

 


 

 




 






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