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 『スリラー』(Thriller)は、1982年12月1日に発売されたマイケル・ジャクソンのスタジオ盤。発売から現在に至るまでの売上は約7000万枚〜1億枚と推定されており、「史上最も売れたアルバム」とされています。

 前作の『オフ・ザ・ウォール』に引き続きクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、ロサンゼルスのウエストレイク・スタジオにて制作。前作から進化させたポスト・ディスコやクワイエット・ストームのスタイルを基にしつつ、ポール・マッカートニーやエディ・ヴァン・ヘイレンの参加で白人音楽の要素を取り入れることに成功。音楽専門チャンネルMTVの普及に乗っかって制作された革命的なミュージック・ビデオの数々も話題となり、人種の垣根を超えた社会現象を起こしました。 2008年2月20日に25周年記念盤、2022年11月18日に40周年記念盤が発売されました。

 1983年1月発表の第2弾シングル「ビリー・ジーン」はマイケルが作詞・作曲した曲で、ストーカー被害に遭う自身の姿を投影したものと言われています。シングルの発売に際して曲の暗い世界観を表したミュージック・ビデオがMTVで放映され、当時にしては革新的な物語性のある映像が話題となりました。なお、それまでMTVは黒人音楽家によるミュージック・ビデオを放映しないという方針を取っていたが、本作に関してはCBS側からの圧力に屈し放映が実現。人種の制限を突破した本作は以後のミュージック・ビデオ・ブームの先駆けとなりました。1983年5月には、モータウン25周年コンサートで本曲を演奏し、そこでムーンウォークを初披露しました(しかし本人曰く、この時のムーンウォークは満足のいく出来ではなかったそうです)。 同年2月、ギタリストにエディ・ヴァン・ヘイレンを迎えた力強いロックナンバー「ビート・イット」が第3弾シングルとして発売。マイケルを先頭にロスの本物のギャング集団がダンスするという、『ウエスト・サイド・ストーリー』を模したスタイルのミュージック・ビデオが大きな話題となりました。 12月には、現在に至るまでミュージックビデオの最高傑作と目される約14分の大作「スリラー」がMTVで初公開されました。マイケルが狼男に変身したり、ゾンビとダンスを踊ったりと、特殊効果を多用したホラー映画風の本作は社会現象となり、これまでに大量のパロディが制作されています。1999年にMTVが発表した「今まで作られたビデオの中で最も偉大なベスト100」で1位に輝いています。 また、ローリング・ストーン誌が発表した『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』に於いては、「ビート・イット」が81位、「ビリー・ジーン」が58位に選ばれています。


 アルバムは全米チャートで通算37週に渡って1位を記録し、他7ヶ国でも1位を獲得。日本ではオリコン洋楽アルバムチャートで1984年2月13日付から12週連続1位を獲得し、オリコンでの集計で史上2枚目の洋楽アルバムのミリオンセラーを達成しました。 またアルバムからは全9曲のうち7曲がシングルとして発売され、その全てが全米でトップ10入りを果たす快挙も成し遂げました。 売上枚数に関しては諸説あるものの、2012年にギネス世界記録において7000万枚の認定を受けており、現在も売上枚数を増やし続けています。2015年12月16日のアメリカレコード協会の発表によるとアメリカでの売上枚数は史上初めて3000万枚を超え、2019年現在のアメリカでのアルバムの売上枚数は歴代2位(1位はイーグルスの『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』の3800万枚)で、世界全体での売上は歴代1位となっています。 1984年の第26回グラミー賞において、主要部門である最優秀レコードと最優秀アルバムに加え、最優秀男性ポップ歌手、最優秀男性ロック歌手、最優秀男性R&B歌手、最優秀R&Bソング、最優秀児童向けレコード、最優秀プロデューサー(プロデューサーであるクインシー・ジョーンズ個人の受賞)と異例の8部門を受賞しました。

 クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones、1933年3月14日 - 2024年11月3日)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、音楽プロデューサー、作曲家、編曲家。マイケル・ジャクソンと共同プロデュースしたアルバムにて売上世界一のギネス記録保持者。1950年代から第一線で活躍を続け、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞している。ブラックミュージック界のみならず、アメリカのポピュラー音楽界における著名人の一人。また、米FOXテレビの人気コメディ番組『MADtv』の製作総指揮も担当。ご冥福をお祈りいたします。


 

『スリラー』は全然、古臭く感じませんね。きっと未来永劫、そう感じるのかも。この時代にR&Bとロックが上手く融合している。ミュージック・ビデオという手法も新しかった。何もかもが斬新な先駆者だったのですね。クインシーもマイケルも。

 世代的に『BAD』や妹のジャネット・ジャクソンを聴く方が早かったのですが、2024年の現在でも、ほとんどの音楽が『スリラー』に影響を受けているのが分かる気がします。





 

 



 

 



 

 




 



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