https://youtube.com/watch?v=zcEG0VHtPfw&feature=shared


 『-ZEROalbum- 歌姫2』は、中森明菜さんの2枚目のカバー・アルバム。このアルバムは2002年3月20日にキティMMEよりリリースされました。

 オリコン週間アルバムチャートの2002年4月1日付で初登場13位を記録後、2002年4月8日付から4月15日付の2週連続で最高順位10位を記録しました。中森明菜さんにとって、1995年7月発売のスタジオ・アルバム『la alteración』以来およそ7年ぶりに同チャートでトップ10入りを果たしました。


 2002年に、中森明菜さんはメジャー・レーベルキティMMEに復帰しました。

 

メジャー・レーベル復帰作には、1994年3月に発売された『歌姫』企画の復活が選択されました。これにより、カバー・アルバム『歌姫』がシリーズ化されることとなりました。明菜さん本人としては、先にオリジナルのシングルやアルバムを出したかったものの、スタッフから、まずは一呼吸置こうと、本作制作のアドバイスを受けたといいます。カバーした楽曲について明菜さんは、「色がついているものにあえて明菜流に色をつけるので普段の何十倍もプレッシャーがかかった。いろんな手を尽くした。一番苦手だったのは山口百恵さんと竹内まりやさんの歌」と述べ、「瑠璃色の地球」のレコーディングについては、「2回でOKがでました」と明かしました。

このアルバムの基本コンセプトとして、「静」の美を表現したといいます。ZEROalbumとは、これまでの自身の経験や実績をも無に帰し、新たなスタートへ進む意味を込めて名付けられています。明菜さんも本作について、「今回はカバーアルバムということで、いろいろな方の歌を私が歌っているんですが、なるべく自分は"無の状態"で歌を歌いたかったんですよ。それで、ジャケットもその無の状態を表現しようと、頭をまるめて、白い服を着て、ふわっと柔らかいイメージの写真にしたんです」と説明しています。このアルバムのCG処理によるスキンヘッドのジャケットは、複数のメディアで伝えられました。また、この作品をきっかけに、昨今のカバー曲ブームの火付け役とも称されました。



 個人的にこのカバー集で1番気に入ったのは、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」でした。

 「中森明菜さんが松田聖子さんの曲を歌う」。当時それはそれは驚きました。山口百恵さんのカバーなら何となく想像もできたし、オール山口百恵カバーアルバムなんて想像したりしていましたが、80年代対極にいた聖子さんのカバーとは。相容れない存在だと思っていました。明菜さん自身も最初は聖子さんをカバーすることに難色を示していたとか?

 しかし、「瑠璃色の地球」を選曲したのは素晴らしいと思いました。見事に明菜色に染め上げた。


 聖子さんが歌うと、夢、希望を想像しますが、明菜さんが歌うと願い、祈りを想像してしまいます、個人的には。




 

 





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