1986年12月10日発売。1枚目のシングルとしてリリースされました。作詞は木暮武彦さんおよびダイアモンド☆ユカイさん、作曲は木暮さんが担当しています。ファースト・アルバム『LESSON 1』(1986年)からリカット。

 マイナー・メロディを乗せたストレートな8ビートのヨーロッパ系のサウンドが取り入れられたメッセージ性の高い楽曲であり、後年作曲者である木暮さんによってセルフカバーされています。

 本作およびアルバムのジャケットは女性の裸体にタイトルが描かれているものになっていますが、これに関してユカイさんは当時所属していた事務所であるマザーエンタープライズが芸能界のルールを無視していたことも影響したと述べ、本来であれば許されないことであったとも述べています。今だとアウトでしょうね。

 

 本作のタイトルはフランシス・フォード・コッポラの映画『アウトサイダー』(1983年)から拝借されました。ユカイさんによればテーマは「ほろ苦い青春のかおり」であり、後の2001年にユカイさんはサウンドに関して「とても80年代って感じだけど今聞くと独特だね」と述べています。本作のプロデューサーである宗清裕之さんによれば「ストレートな8ビートにマイナー・メロディをのせ、しかもひたむきなメッセージ性をもった歌詞」の楽曲であり、デビュー後しばらくはライブにおいて最終曲として演奏されていました。また「ヨーロッパ系のモダンなサウンド傾向がうまくブレンドされた佳曲」であり、レコーディング・エンジニアを担当していたベルリン出身のマイケル・ツィマリングはアルバム『LESSON 1』の中で本作を最も好んでいたといいます。しかし、当時のRED WARRIORSが売り出そうとしていたキャラクター性や、1970年代ロックの活力を昇華しようとする目標とは趣が異なる楽曲であったため、木暮さんはアルバムへの収録をためらっていたと宗清さんは述べています。木暮武彦さんが元レベッカだった経緯もあるのか、どこか最初期のレベッカを感じさせると思いました。「ルシアン・ヒルの上で」「バラとワイン」とは毛色が違いますが、今聴くとこれもかっこいいですね。歌謡ロックではなくて、ちゃんとロックンロールしているので、自分が年齢を重ねれば重ねるほど味を感じるバンドです。


 酔いそうなPVですね。


 



 

 




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