https://youtube.com/watch?v=lBW_sNj2eHM&feature=shared


 『miss you』は、Mr.Childrenの21枚目のオリジナルアルバム。2023年10月4日にトイズファクトリーより発売されました。

 初週で約16.5万枚を売り上げ、2023年10月16日付のオリコン週間アルバムチャート、および10月11日公開のBillboard JAPAN週間総合アルバムチャート「Billboard Japan Hot Albums」で共に初登場1位を獲得。アルバム1位獲得は通算20作目となり、男性アーティストの「アルバム通算1位獲得作品数」記録をB'zに次ぎKinKi Kidsと並ぶ歴代2位タイとしました。

 ダウンロード配信が開始した週となる2023年11月20日付のオリコン週間デジタルアルバムチャート、および11月15日公開のBillboard JAPAN週間ダウンロードアルバムチャート「Billboard Japan Download Albums」では、約0.5万ダウンロードを計上し共に初登場1位を記録しました。


 バンド史上初の収録曲がすべて新曲で構成されるアルバムとなりました。また、収録曲すべてがノンタイアップでのリリースとなり、これはオリジナルアルバムとしては1stアルバム『EVERYTHING』以来のことでした。


 本作について、桜井和寿さんは「すごく特殊なアルバム」であるとコメントしている。収録曲の多くは聴き手の存在を意識せず作られており、「自分に近い音楽」「自分自身が声になって、音楽になったような作品」だといいます。桜井さんは「今までは期待されていることに応えるというか、こういうのを聴きたいだろうなとか、どこかそれを狙っていたり、コントロールしたりしていた」が、今回はそれが全くないアルバムであるため、「“Mr.Children”としての役割とかそういったものを全く背負っていない」「世の中に出していいのか、どうなのか悩むくらいの物だった」と語っています。一方、「批判や物足りないっていう人の意見が、大多数であっても『それでも今僕らが出したいのはこれなんだ』っていう作品をリリースするような感覚でいました」「こんだけ自分たちに正直な音楽を作って届かないんだったら、なんの反省も生じないというか。あ、ここ手抜きしたな、というのもないし。ほんと後悔のないアルバムですね」とも発言しています。

 また、本作では田原健一さんが中心となり引っ張ってくれたと桜井さんは明かしている。レコーディングでは、音を過剰に足すことをやめようと田原さんが提案し、「だからまだ何か足りないっていうぐらい、“でも足りないからこそ、歌の中にある大事なものを伝えたい、ちゃんと聞かせていこう”っていう様なプランだったんです。その音楽的武装をしていくのは、アルバムの中ではなくてライブでやろうっていう様な感じではあった」と桜井さんは振り返っています。そのため、「ライブをすることで、やっとバンドとしての音作品になっていっているような気がします」とも語っています。 なお、本作では「音楽が持っている『あえての余白』=リスナーとの距離を、言葉で埋めたり、説明したり解説したりしないでおきたかった。たくさんの誤解や矛盾を楽しんで欲しかった」という理由から、リリースに伴う雑誌などのインタビュー取材には応じていません。田原さんは「何も言わずに、みなさんにそっと聴いてもらいたいなと思って。それが一番このアルバムに相応しいような気がして。今回のアルバムは、弱さとか儚さ、淡さ、そういうものを多く含んでいるように思っていて。だからこそ、そういったものを壊さない形で出したかったんだろうな、と改めて思う」と振り返っています。

 オリジナルアルバムとしては9th『Q』以来約23年ぶりに桜井和寿さんがジャケットに登場しています。


 なるほど、賛否両論あるアルバムだと言われるの分かりますね。ネット等でレビューしてるコメント見てると『駄作』と言い切っている方もいらっしゃいますね。僕は『重力と呼吸』『SOUNDTRACKS』が苦手で数回聴いただけで終わってしまいました。あまりもうミスチルを聴くこともなくなるのかなと思ってさえいました。『HOME』あたりまでは必ずフラゲするほど聴いてましたが、『SUPERMARKET FANTASY』あたりからかな?桜井さんがあまり苦悩しなくなったようになったようになったように感じ、いつの間にか距離を置いてました。あまり共感しなくなったというか。自分も歳を重ねたから感性が鈍った?とか感じてました。2022年に2枚のベストアルバムが出たタイミングで再び聴いてます。『生きろ』みたいな曲がまだ作れるんだねって思って。


 今回は音的にハードでもなく、ポップでもなく、シングルが無いこともあるからか、突出した曲が無い気がします。しかも、桜井和寿さんのソロかと思うほど、バンドを感じない曲もあるし。全体的に暗いトーンだし。しかし、何回もリピートしたくなるというか。ある意味、バンドサウンドでない曲も差し引きすることで引きの美学を表現しているのかもしれませんね。


 何回もリピートすることで評価も変わってくるかもしれませんが、『深海』や『DISCOVERY』を聴いて感動したかつての若者たち(40代〜50代)には響くと思うんですよね。あの頃を経て50代になった桜井さんの吐露が。でも、確実に桜井さん、『深海』や『DISCOVERY』の頃より人間として深み、生きること、自分をとりまく全てのことに対する感謝、喜びは増しているように思いました。アルバムの最後で救われた気持ちになります。


  

 


 



 

 


 



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