https://youtube.com/watch?v=3JWTaaS7LdU&feature=shared
ホイットニー・ヒューストンのバージョンが大ヒットしたため、カヴァー曲であることを知らない人も多いですが、元々は、ドリー・パートンが作詞作曲しレコーディングしたカントリーの楽曲。
1991年、ホイットニー・ヒューストンは、自身が主演でケビン・コスナーと共演した映画『ボディガード』の主題歌としてこの曲を歌いました。『ボディガード』のオリジナル・サウンドトラックの1曲としても収録されています。曲調はもとのカントリー・ミュージックからバラード調になっており、曲の性格も大幅に異なっています。再生時間も約倍近くになっているのも特徴。実際にはケビン・コスナーが愛聴していたリンダ・ロンシュタットの1975年発表のカバーバージョンをベースに制作されています。間奏のテナー・サックス・ソロはカーク・ウェイラムによるもの。 映画内で警護対象のレイチェル・マロンとして出演しているホイットニーが歌うこの曲が効果的に使用されており、1992年11月のシングル・アルバム発売以降、ビルボード・ミュージック・アワードのTop Hot 100 Single of the Year をはじめ、グラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワード、ワールド・ミュージック・アワード、MTVムービー・アワードなどの賞を総なめにし、1993年1月にはアメリカ国内売り上げが400万枚(プラチナディスク4回相当)、イギリス国内売り上げが130万枚(プラチナディスク2回相当)に達したり、日本でも180万枚を記録し、サウンドトラックが全世界で4200万枚を売り上げるなど、一大ヒットを記録しました。また、全米シングルチャートで14週連続1位と言う記録も樹立しています。日本のオリコン洋楽シングルチャートでは1993年1月11日付から27週連続1位を獲得し、1993年の年間チャートで1位となりました。
この曲のミュージックビデオには、映画『ボディガード』のシーンが挿入されています。
「And I」で始まるサビの部分はよく日本のバラエティ番組などで恋愛関係のシーン(特に、男女が結ばれる幸せなシーン)になると流れることが多く、「And I」の部分を音写した語句(「エンダァァ」「エンダーー」など)がカップル成立などを表すインターネットスラングとなっており、SNSなどで使用されています。しかし、この曲の実際の内容は「愛しているけれど邪魔になるだろうからあなたの前から去るわ」と女性が語る別れの歌です。 オリジナルサウンドトラックの楽曲が、オリコンで6位以外の1位 - 20位の順位にランクされる珍記録を達成しています。
2010年、アルバム『I Look To You』をひっさげてのNothing But Love Japan Tour東京公演
(さいたまスーパーアリーナ)前から5列目で観ることができたのですが、残念ながら、かつての歌声は失われていました。数曲歌っただけで、息を切らして汗だくになってましたから、体調がこの頃すでに悪かったのでしょうね。もちろん、『I Will Always Love You』も歌いましたが、最後の「エンダーー」の前に演奏を止めて、水を口にしてからの歌唱でした。曲数も少なく、過去のVTRやバンド演奏を挟む時間が長く、想像してたものとは違っていましたが、口パク一切無しだったのは、プライドを感じました。それから1年ちょっとで亡くなってしまいました。過去の声は失っても、枯れた歌声にシフトチェンジしてこれから永く歌っていくのだろうなと思ってたから残念でした。公演の時、マイケル・ジャクソンの追悼をしてましたが、そんなに早く追いかけていかなくても…と思いました。今日、命日です。
ところで、アメリカではスーパーボウルの時期ですが、ホイットニーは、1991年の第25回スーパーボウルで試合前に国歌を斉唱。この斉唱は史上最高の国歌斉唱と絶賛されました。他のアーティストの国歌斉唱も素晴らしいものがありますが、ホイットニーのパフォーマンスは飛び抜けていますね。