https://youtube.com/watch?v=MKCkaAVgMN0&feature=shared


 1978年5月1日発売。22枚目のシングル。オリコン週間2位。ザ・ベストテン週間2位。「赤い衝撃」以来となる50万枚以上のセールスを記録。

 歌詞中の「Play Back」とは「巻き戻し(戻す)」を意味します。歌詞は、現在起こっているできごとのキーワードをきっかけに昨夜のことを思い出すという展開になっており、キーワード →「ちょっと待って! Play Back!」→ 静寂(巻き戻し)→ キーワード → 回想という流れになっています。タイトルどおり、楽曲は1番の途中で演奏が一時止まり、再び始まるという趣向でした。2番のこの部分のキーワードは「勝手にしやがれ」。これは、カーラジオから流れてきた「ステキな唄」が沢田研二さんの「勝手にしやがれ」であることを示唆し、同曲中の「飛び出していった女」のその後とも重なる一種のアンサーソングとなっています。


 元々はプロデューサーの酒井政利さんの発案から「プレイバック」というタイトルが決められ、阿木燿子さんに作詞を依頼。その後、馬飼野康二さんと宇崎竜童さんに作曲を依頼し、宇崎版が採用されました。しかしまだ物足りなかったスタッフが阿木さんと宇崎さんに作り直しを依頼。翌日にはレコーディングしないとプレスに間に合わないという状況の中、2人はこの曲を更に一晩で作り、翌日にはアレンジャーに渡し、レコーディングまで済ませたといいます。歌詞中の「馬鹿にしないでよ」はプロデューサーの無茶振りに阿木さんが頭に来た事に由来します。タイトルに「Part2」が入っているのも、元はこうした製作の経緯によります。なお、馬飼野さん作曲版の「プレイバックPart1」は、本作の翌月に発売されたベストアルバム『THE BEST プレイバック』に、シングルB面用だった「たそがれ祭り」と共に収録されています(シングルカットはされていません)。



 山口百恵さんがNHKの特別番組「第4回ヤング歌の祭典」(1978年5月2日放送)で歌唱した際は、歌詞中の「真紅なポルシェ」の部分が広告・宣伝放送(他人の営業に関する広告の放送)を禁止した放送法83条1項および日本放送協会定款51条に抵触する「商品または企業の宣伝」とみなされることから「真紅なクルマ」に改変して歌っていました。しかし『第29回NHK紅白歌合戦』(1978年12月31日)自身初の紅組トリで出場した際の歌唱以後はNHKでも「ポルシェ」と歌っています。 曲中に場面転換として一時無音になるという演出は、当時はまだ珍しいことでした。これを曲の終わりと勘違いされないための配慮として、無音の間をスティック・フリップでつないで曲がまだ終わっていないことを明示したり、無音そのものを省略することなどで対応するテレビ局もありました。


 結構、カバーされたりしているんですが、「馬鹿にしないでよ」がかっこよくハマるのは百恵さんだけですね。個人的にはこの曲は原曲越えは無理と思います。しかし、阿木燿子さんってかっこいい歌詞を書かれますね。百恵さんもどうやったらこんな大人びた歌を歌えるようになったんだろう。まだ10代でしょう?今、30近くでもアイドルができる時代ですが、ピンでこれだけ歌える歌手は見当たらないですね。



 

 


 

 






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