https://youtube.com/watch?v=48Gglh8i5q4&feature=shared


 『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』は、中森明菜さんのセルフカバー・ベスト・アルバム。このアルバムは2002年12月4日にユニバーサルJよりリリースされました。オリコン週間8位。

 ワーナー時代のシングル曲や、1986年リリースのスタジオ・アルバムCRIMSON』収録曲「」の新録を含むセルフカバー・ベスト・アルバム。デビュー20周年となった2002年、3枚目となるアルバムリリース。本作では、ビッグバンド、タンゴサルサ、フル・オーケストラ、スカアンプラグドボサ・ノヴァ風といった原曲とは別のアレンジを施しています。シングル「AL-MAUJ (アルマージ)」などの編曲を手がけた武部聡志さんがアレンジに加え、明菜さんとともにプロデュースも担当しました

期間限定の初回生産分の特典には、オリジナル・シャンパンの抽選や、スクリーン・セーバーを入手出来るWEB特典がありました。

本作の企画が上がったのは9月中旬でした。年末にはオリジナル・アルバムを予定していたものの、夏のツアー後、これまでの自身の歩みを振り返っていた時に、「あ、自分の歌を歌い直す"20周年を"やりたいな」と思い立ち実現した企画であったと明菜さんは明かしています。また、「今やらなくては一生できない気がして、周囲の状況を考えて、ギリギリのスケジュールで方向転換して、完成した作品でした」と明菜さんは語っています。

本作のヴァージョンの「飾りじゃないのよ涙は」は、14年ぶりに出場した『第53回NHK紅白歌合戦』で披露されています。また、本作のヴァージョンは、後のベスト・アルバムの収録音源として使用されている。2006年発売の『BEST FINGER 25th anniversary selection』、2007年発売の『バラード・ベスト 〜25th Anniversary Selection〜』にそれぞれ収録されています

 『CDジャーナル』の大須賀猛さんは本作について「明菜の時代再び、を実感させる秀作」と批評しました。『WHAT's IN?』の石井理恵子さんは、「歌もさることながら、曲とともにイメージを少しずつ変えてきた彼女の成長の跡を再確認できる作品なのだ。」と批評しました。


 1995年に出た『true album akina 95 best』もワーナ時代のヒット曲が再録されていましたが、これを聴くならワーナー時代のベストアルバム聴くよと思うようなアレンジだったと感じ、ほとんど聴かずに手離してしまいました。つい、5,6年前までのオリジナルに思い入れがあったからか、アレンジに「コレジャナイ感」がどうしてもあって。

 しかし、ダブル・ディケイドの方は、同年の『-ZEROalbum- 歌姫2』で「明菜さんが帰ってきた!」という感覚があったからか、また、セルフカバーで原曲超えはしていないだろうなと不安を感じつつ、購入するに至りました。確かに原曲ありきのカバーですが、ダブル・ディケイドはアレンジが練られているなと思いました。確かに80年代に比べて声量は落ちているし、キーも下がってますが、大人の“中森明菜”を感じました。

 『駅』のアレンジも良いですね。これなら、山下達郎さんもあんなケチョンケチョンに言わなかったかも。アルバムの統一感も素晴らしく、ひとつのショーを聴いている感覚になりました。今、車の中でこれ聴いてます。

 この頃は、ジャズシンガーのビリー・ホリデイと明菜さんを重ねて観てました。枯れた魅力も良いのかなと。彼女にしか出せない味のようなものがどうしてもあります。他のどんな上手い歌手も持っていないスターのオーラ。

 

 


 



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