https://youtube.com/watch?v=utZzg3pOFbE&feature=shared


 『異空 -IZORA-は、BUCK-TICKの23枚目のオリジナルアルバム。2023年4月12日にLingua Sounda/JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントより発売。オリコン週間2位。

 2023年リリースの第3弾最後に1位を獲得した1995年リリース作『Six/Nine』以降のアルバムでは最高順位となりますね。

先行シングル「太陽とイカロス」「無限 LOOP」、そして2022年に発売のオールタイム・ベスト『CATALOGUE THE BEST 35th anniv.より「さよならシェルター」のミックス違いの3曲を含む、全14曲を収録。 販売形態は、シングル曲のMV2曲を収録したBlu-ray(完全生産限定盤A)かDVD(完全生産限定盤B)、SHM-CD1枚のみの通常盤、そしてアナログ盤2枚組とカセットテープの5形態で展開。 本作の発売に先駆け、4月8日と15日の2週にわたって、本作についてBUCK-TICKメンバーが語るインタビュー動画「BUCK-TICK 35th ANNIVERSARY SPECIAL INTERVIEW」が、YouTubeの公式アカウントより配信されました。 本アルバム発売から6ヶ月後の10月19日、ボーカルの櫻井敦司さんが脳幹出血のため死去。本作が彼の遺作となりました。THE YELLOW MONKEYのボーカルである吉井和哉さんは、死去した櫻井敦司さんへの追悼とともに、本作の写真もアップし「この新作も風格を通り越して妖気すら感じる歌世界。先駆者としてこれから更なる境地へ向かわれると期待していた矢先本当に残念です」とコメントしました。

 戦争について書かれた歌詞が多いからか今回も、ダーク、物悲しさが全体を覆っている感じがしました。『アトム未来派 No.9』や『No.0』と同じく重厚感もありつつ、その2作よりも浮遊感のような物も感じました。暗いんだけど、一筋の光がさしているとでも表現したら良いでしょうか。ただ、この2作より噛めば噛むほど味が出てくる印象を持ちました。

 よく、『頑張れ、突き進め』的なメッセージソングってありますが、そうではなく、悲しいけど、やってみようかみたいな押しつけがましくない同じ目線で前を向かせてくれる、何だか何度もリピートしたくなるアルバムですね。

 BUCK-TICKって基本ダークですが、前作『ABRACADABRA』あたりからまた新しい周期、境地に入ったのかなと思いました。そして次も見たかったけど…。

 CD全体が売れなくなったとは言え、オリコン2位。新しいファンを開拓しつつあったのでしょうか。そんな新しいファンにも、『悪の華』『狂った太陽』あたりまでで離脱してしまったファンにも以降の作品を聴いてもらいたいなと思います。


 

 



 

 



 

 





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