https://youtube.com/watch?v=93JBLpfdJE8&feature=shared


 1992年3月21日にビクター音楽産業のInvitationレーベルよりリリースされました。前作『狂った太陽』(1991年)からおよそ1年1か月ぶりにリリースされた作品であり、1枚目のアルバム『HURRY UP MODE』(1987年)から『狂った太陽』までに発表された楽曲を再アレンジした内容が収録されています。ただし、ミニ・アルバム『ROMANESQUE』(1988年)からは一曲も選曲されていません。 本作は前作によって確立されたレコーディング手法をもとに過去作の再アレンジを行うという方針で制作されました。本来であれば『狂った太陽』の曲は収録しない意向でしたが、レコード会社の思惑により収録せざるを得なくなった経緯から、副題として「This is NOT Greatest Hits」と付けられることになりました。また、本題の「殺シノ調ベ」とは『HURRY UP MODE』のサブタイトルとして使用されていた言葉。その他、ジャケット写真に使用されている建物は埼玉県にある東野高等学校の大講堂。 オリコンチャートでは最高位1位を獲得、売り上げ枚数は33.8万枚となり、BUCK-TICKのアルバムとしては『悪の華』(1990年)に次ぐ2位の売り上げ枚数となりました。

 シングル「M・A・D」(1991年)のカップリングとして「ANGELIC CONVERSATION」を再録音し、その完成度にメンバーが予想以上の手応えを感じたことが本作制作の切っ掛けとなりました。また、今井寿さんは『狂った太陽』の完成度に手応えを感じ、全く同じ方法論で過去の作品を再アレンジしたアルバムであると述べています。レコーディング時間は約1217時間に及び、今井さんはレコーディングで15本のギターを使用しました。 制作時のコンセプトは「『狂った太陽』を経て劇的に向上したバンドスキルによる初期の楽曲の再生(リメイク)」であり、その意向に沿って、ビート・ロック、オルタナティヴ・ポップ、ゴシック・ロックという前作以前の楽曲を新たにデジタル・ロック、エレクトロニカの要素を交えて再構築しています。ヤガミトールさんによれば、シングルとしてリリースした楽曲は基本的に手を加えないという方針をメンバー間で決定したといいます。星野英彦さんは3枚目のアルバム『SEVENTH HEAVEN』(1988年)収録曲である「VICTIMS OF LOVE」が本作制作の切っ掛けとなったのではないかと述べています。今井さんは一部の曲において、ライブでの再現性を無視してアレンジを行ったと述べています。 当初メンバーは『狂った太陽』に収録されている楽曲を収録するつもりはなかったのですが、レコード会社側の強い要望でいわゆる「ベスト・アルバム」としての商品価値を持たせるため、『狂った太陽』収録のシングル3曲も収録せざるを得えなくなってしまいました。そのため、既に作品として完成されているこの3曲の再アレンジにあたり、メンバーはかなり苦心したようです。特に「M・A・D」はまったく原形を留めておらず、歌詞以外に共通項の無い別の楽曲となっており、リリース時のインタビューで今井さんは「(「M・A・D」は)原曲が完璧なのでああするしかなかった」と述べています。また、星野さんも「JUPITER」冒頭のコーラスをインタビュアーに「苦肉の策」と指摘された。「This is NOT Greatest Hits」という内容と相反するサブタイトルにはこういった経緯に対するメンバーの自虐的なメッセージが込められています。


 『…IN HEAVEN…』から『MOON LIGHT』への繋がりの部分とかとんでもなくかっこいいですね。

 『狂った太陽』『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』あたりから飛躍的にバンドとして成長したように思います。『悪の華』までも、若々しく、荒々しくて良いんですけどね。BUCK-TICKのアルバムでは1番聴き倒しました。


 https://youtu.be/saN9p0__Q0Q?feature=shared


 

 




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