https://youtube.com/watch?v=47Jg2WXf0RY&feature=shared
1996年10月7日発売。1枚目のシングル。オリコン週間10位。よみうりテレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディングテーマ。
ソロ活動時の名前は「heath」、X JAPANでは「HEATH」。
22歳の時、1990年5月に行われた『ROSE&BLOOD TOUR FINAL』日本武道館2daysにHIDEの友達でもあった友人に一緒に行こうと連れて行かれ、その打ち上げの時に初めてXのメンバーに紹介されました。それまで日本のバンドのコンサートはあまり見た事が無かったそうですが、そのXのステージには劇的なものを感じたといいます。その後もちょくちょくHIDEとは電話で話していましたが、HIDEに「とりあえず東京出て来い」と言われ、考えた末ベース2本とボストンバッグ一つで新幹線の自由席に乗り、混んでいたため3時間立ったままで東京に着きます。家には軽く「東京行ってくる」とだけ言って出てきました。東京に着いてHIDEに電話すると、本当に来るとは思っていなかったらしく大変驚いていたと言います。
当時Xは新しいベーシストの一般公募と平行して、X側からも一緒に音を出してみないかとジャンル問わず様々な人に声をかけていました。ベーシストの条件は「男性で、一緒に音を出して楽しいかどうか・感覚的に馬が合うかどうか・俺たちとピッチが合うかどうか」でした。沢山のテープの中から実際にオーディションに来てもらった人もいたが、なかなか加入に至るまでの馬が合う人はいなかったといいます。そんな中で名前が挙がったのがHIDEの知り合いのHEATHでした。HEATHはXが新しいベーシストを探していることは友人に聞いて知っていたが、当時は自身のバンドであるmedia youthもあり応募しようとは全く思っていなかったそうです。そのため、勧誘の話をされてもHEATHは他のバンドのベーシストを紹介したりしていました。 HEATHはその後、自身のバンドへの迷いがあったこともあり、入る入らないは別としてセッションならやりたいと承諾。結局、実際にはオーディションではなく、Xメンバーのほうからの希望でセッションと言う形でHEATHに来てもらう事になりました。 最初のセッションの時の演奏曲は「Standing Sex」「BLUE BLOOD」「ENDLESS RAIN」「Joker」「Sadistic Desire」の5曲。その前日から当日朝までHIDEとHEATHが一緒に飲んでいたこともあり、HEATHは二日酔いの状態でセッションに参加。仮眠も1、2時間ほどしかとらずHEATHは「間違えても仕方がない」と緊張していなかったがほぼ完璧に弾きこなしました。逆にメンバーのほうが緊張して「下手なのがバレてナメられないようにしないといけないと思ってコチコチに緊張していた」と語ります。物怖じしない性格や、終わって片づけをして、「じゃあ、結果は後日〜」とすぐに帰ってしまったHEATHに対しHIDEとPATAは「大物だ」と感じたと同時に、「こいつはXにいてもおかしくない」と思ったといいます。 その日のうちにHEATHのもとに「メンバーはHEATHを気に入ったがHEATHはどうだったか」という連絡が入ります。さらにしばらくして、やはりベースはHEATHが良いとメンバー内で一致。すぐにHEATHに電話をしますが、HEATHはそのとき自身で再結成させたバンドのこともあって、少し考えさせて欲しいと言いました。結局2週間色々考えた末、セッションが楽しかったこともあり、決心して加入承諾の連絡をします。後のインタビューでHEATHは「あの中にいて違和感がなかった」「ピンとくるものが、Xに対してはすごく強くあった」と語っています。加入が決まったのは1992年5月中旬、HEATH24歳の時。 かくして1992年8月24日午後6時、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンのロックフェラーセンター・レインボールームにてX新ベーシストとして正式に紹介されることとなります。 雑誌でのhideのインタビューによれば、「HEATHは(X JAPAN加入後の)初ライブが東京ドーム、初テレビ出演が紅白歌合戦だった」といいます。また、X JAPANでの初レコーディングは、X JAPANの楽曲の中でも最長の「ART OF LIFE」でした。脱退前のTAIJIによるベーストラックがレコーディング済みでしたが、HEATH加入後、彼の演奏に全て差し替えられました。
派手なTAIJIのプレイスタイルとは違い、堅実なベーシストな印象を持ってました。全く違うタイプ。物怖じしない性格とは言え、TAIJIの後ということで、プレッシャーは相当あったでしょうね。色々言われたと思われますが、そういうネガティブなものを見事に吹き飛ばしたと思います。訃報を聞いてびっくりです。偉大なミュージシャンが次々と亡くなりますね。hideには会えたかな。
レコーディングは終わっていると言われているX JAPANのアルバム。YOSHIKIとToshlの確執はまだ続いているようですが、個人的な気持ちとしては、もう変えがきかないメンバーが亡くなってしまったのだから、ケジメとして、アルバム出すべきと思います。彼は存続を望んでいたようだし。売れる売れないはもう度外視で。
確か、活動再開の時、終わるための再結成と言ってた記憶があります。そして、X JAPANはこれでおしまいでも良いのではと個人的には思います。
御冥福をお祈りします。hideとは会えたかな。