『家族』は、長渕剛さんの15枚目のオリジナル・アルバム。

 1996年1月1日に東芝EMIのエキスプレスレーベルからリリースされました。前作『Captain of the Ship』(1994年)よりおよそ2年ぶりとなる作品であり、全作詞・作曲およびプロデュースは長渕さんが担当、収録曲の内「家族」のみ作詞として作家の高山文彦さんが参加しています。 大麻取締法違反による逮捕からの復帰第一弾となるアルバムであり、前2作のように日本国外のミュージシャンは起用せず、レコーディングは全て日本国内で行われました。音楽性としては理不尽な出来事に対する怒りをテーマとした曲が多いものの、アップテンポな曲は少なく全編アコースティックなサウンドによって再び原点回帰を目指した内容となっています。 テレビ朝日系テレビドラマ『炎の消防隊』(1996年)の主題歌として使用された先行シングル「友よ」、フジテレビ系音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(1994年 - 2012年)のエンディングテーマとして使用され、後にシングルカットされた「傷まみれの青春」を収録しています。 オリコンチャートでは最高位3位となりました。


 一連の騒動により活動を謹慎する事となった長渕さんですが、同年10月4日にシングル「友よ」(1995年)をリリースして活動を再開、この曲は翌年放送され、フジテレビ系テレビドラマ『しゃぼん玉』(1991年)にて脚本を担当した大久保昌一良さんが脚本を手掛けたテレビ朝日系テレビドラマ『炎の消防隊』(1996年)の主題歌として使用され、新曲としては初めて長渕さん本人が出演していない作品とのタイアップとなりました。 また、前作『いつかの少年』を受けて11月16日のマリンメッセ福岡より12月26日の東京ドームに至るまで、全国9都市全9公演におよぶライブツアー「LIVE'95 ACOUSTIC ROAD Just Like A Boy」を開催しました。このツアーで長渕さんは3度目となる東京ドーム公演を実現しました。

 

 そういえば、12月26日の東京ドーム。当時、東京で寮生活をしていて、誘われて参加しました。事件についてどういうコメントをするか注目してましたが、「過去のことは振り返らない主義なんで」みたいなことを言ってました。彼らしい。結構、昔の曲もやってくれて、しゃがれた声からも昔の透き通った長渕さんを感じ取れる不思議なライブでした。ほぼ、アコースティックだったからかな。アンコールで『家族』を新曲としてパフォーマンスしてくれました。しかし、東京ドーム、見事に男ばっかり(むさ苦しい)な空間でした。

 僕はこの作品を含めて、この前後が好きですね。肉体改造以前の方が良かったかな。



 

 


 



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