https://youtube.com/watch?v=d0Y6GkmqjhI&feature=shared
『ONE LOVE』はGLAYのメジャー6作目のオリジナル・アルバム。2001年11月28日にポニーキャニオンよりリリースされました。
2000年末から、ニューヨークにて録音された楽曲を収録。一部楽曲では、dj hondaとのコラボレーションによって制作されました。エンジニアは、ブラー等を手がけたジョン・スミス(「MERMAID」のみ、他のGLAY作品も手がけているマイケル・ツィマリング)。 今作の制作に当たって、「GLAYの音楽性をもう1度見つめ直してみたかった。」と語っており、アルバムのテーマは特に決めず、メンバーが一番やりたいこと、言いたいこと、1個1個(の曲)が濃くて自分の生き様見たいなものを集めてやりたいと考えて制作していたと言います。その結果、いつもより倍くらいの曲数が集まったため、当初は2枚組で発売する話もありましたが、結果的にはCD1枚に全18曲73分となり、GLAYのオリジナルアルバムの中でも、収録数・時間と共に、過去最多最長の内容となりました。また、各楽曲も1曲ごとに世界観が異なっています。 今作はTAKUROの他にも、HISASHI、JIROが作詞作曲を手がけた楽曲がそれぞれ2曲ずつ収録されており、HISASHIの曲がアルバムに収録されたのは、本作品が初となります。特にHISASHIはソング・ライターとしても新しい側面を見せており、アルバム全体としても「HISASHIのギター・アプローチが自分が思い描いていたものと全然違うものになって返ってきていて、とても驚いた。」とJIROが述べ、また、音楽評論家の田家秀樹さんも「"音のキャラクター"ということで言えば、これまでのGLAYのアルバムの中でも傑出している。」と評価しています。HISASHI曰く、「以前はシーケンサーの音とかが鳴っていないと自分の存在を音で表現できないような意識があったが、今作はそれを取り除き、空間があって楽器があれば音を出せるような曲を目指し、言いたいことをメロディーに乗せるシンプルな作業を心がけた。」と語っています。 本作のリリースに当たって、「嫉妬 (KURID/PHANTOM mix)」「Fighting Spirit」のプロモーション・ビデオが制作されました。映画「インディー・ジョーンズ」のような秘宝探し冒険ファンタジーのストーリー・ビデオで、「Fighting Spirit」が前編、「嫉妬」が後編となっています。
タイトル名の由来は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件を受けたからとされています。また、HISASHIはこのテロを受けて、「このアルバムは完成しないかもしれない。」と思ったことがあったと語っています。 ジャケットに映っているプロペラ機は、航空科学博物館のYS-11に装飾を施したもの。 本作からわずか10ヶ月後にリリースされた『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』とは兄弟作となっており、本作がバンドサウンド、ロック寄りの楽曲中心だったのに対し、『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』はより情緒的な楽曲をまとめたものとなっています。
このアルバムは何だか音がザクザクしてて、当時はあまり好きじゃなかったです。少しマニアックに感じたのはやはりHISASHIの影響でしょうか。曲数もう少しコンパクトでも良いのでは?と思ってました。「GLOBAL COMMUNICATION」よりも、「嫉妬 (KURID/PHANTOM mix)」をシングルにしていたら、もっと売上伸びていたのでは?と首を傾げてました。いったんここでGLAYから離脱してしまいましたし。しかし、次の『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』を後年、聴いて、GLAYはもう売れることのその先を見据えていたのかなと思いました。