https://youtu.be/JY8zzzWh7bs
2002年7月10日発売。hideのソロ13枚目のシングル。 オリコン週間4位。
hideが生前に残していた音源を元に、I.N.Aをはじめ、かつての盟友達が集結し、完成させたもの。
曲自体は、X JAPANのアルバムとソロ・アルバム『PSYENCE』の製作のためにロサンゼルスに滞在していた際、「Junk Story」と同じ時期に作られました。ただ、『PSYENCE』に入らなかったのは、「後に似たタイプの『MISERY』ができたこと」「途中でほっぽかされたこと」「系統で言うと1stの感じを引きずっている曲だから」など諸説ありますが、I.N.A曰く「ボツにする曲はデータを消してしまうが、この2曲はとっておこうということで、他の媒体に保管しておいた。だから、いつかはやろうと思ってて、忘れちゃったという乗りなんじゃないか。」とのこと。実際、「ROCKET DIVE」も『PSYENCE』の頃に作っていて、一度ははずされましたが後に復活しました(この頃は日本語詞ではなく英詞でした)。 音源化の際、「Junk Story」はドラムを生ドラムにしただけですが、「In Motion」は1ランク前のデモ・テープだったうえ、ギターソロが入っていなかったため完全に再レコーディングしました。その際この曲を作っていたのが『PSYENCE』の頃だったので、セカンド・ツアーのメンバーでレコーディングした(ドラムがJOE、ベースがCHIROLYN、ギターがPATAとKIYOSHI、キーボードがD.I.EとE.N.A)。ギターソロはPATAが弾いていますが、「前半はツインっぽい感じで、後半はこんな感じで良いんでしょ」といかにもな感じになっています。 PVは、hideの映画でhideに一目惚れした女性が悪漢に攫われ、hideが助けに行くというフルCGアニメーションになっており、CGキャラのhideがコミカルな動きで活躍。 TBS系「日立 世界・ふしぎ発見!」のエンディングテーマに起用されました。 現在、hideの未発表シングル作品として発表されたものは、本作品が最後。この「In Motion」と「Junk Story」の他に死後発売作品としてはトリビュート・アルバムに収録されたX時代のセルフ・カヴァー「CELEBRATION」と、コンピレーションに収録された「MISCAST」、2014年に発表された「子 ギャル」3作品のみ。
この頃は、僕自身、まだhideの死を受け入れられず、本人が亡くなっているのに、未発表の音源を発表することには否定的で、目を反らして、聴けない感じでした。ギターソロ弾いてるのがhide自身でないから尚更。楽曲、フルで聴いたの実はごく最近だったりします。
しかし、hideのポップセンスが炸裂した曲ですね。発売からもう、20年以上。作ったのが『PSYENCE』の頃なら、もう27年前。全然古くなっていないですね。
hideは今のX JAPANの状況を天国でどう思ってるだろう。やはり、彼抜きでは難しかったのでしょうか。再結成の時、『終わりに向けての再結成』的なことを言っていたと記憶しています。海の向こうで売れる、売れないは度外視して、ひとつのケジメとしてアルバム出して欲しかった。それがアメリカでずっこけたとしても。映画を作ったあたりがリミットだったような…時期を逸してしまったかなあ。もうすぐ、YOSHIKIもToshlも還暦。初期衝動のようなものはもう無いですね。
あれから、25年ですか…。中高生の頃、憧れの存在だったhideの年齢を大きく越してしまいました。