https://youtu.be/28f6znYxFfM
『テクノポリス』(TECHNOPOLIS) は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の日本国内で1枚目のシングル。1979年10月25日発売。オリコン週間9位。
「ライディーン」と並ぶYMOの代表曲。坂本龍一は「単に売れる曲を書いてやろうと思って」とコメントを残している。 ピンク・レディーの一連の楽曲を坂本龍一さんが分解・研究し再構築した「東京歌謡」。以前にも、海外ライヴで「ウォンテッド」を披露しました。高橋幸宏さんは「筒美京平さんがYMOの曲を作ったらどうなるかって、そんなコンセプトで教授が書いた。だからヒット曲になった」とコメントしています。 アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』から時系列的にはシングルカットされた形ですが、アルバムと異なるヴァージョンになります。
シングルカット・ヴァージョンと、アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』収録ヴァージョンは、以下の違いがあります。 ローランドのフランジャーによりフランジングが施されています。 アナログシンセサイザーのアープ・オデッセイを使った手弾きメロディが重ねられています。 演奏時間が24秒ほど短くなっています。 アルバム・ヴァージョンではフェイドアウト直前(3分55秒付近)に「テクノポリス」と囁いている声が聞こえます。 海外発売分でシングル・ヴァージョンを収録したシングル盤は、「COMPUTER GAME(THEME FROM THE INVADERS)」イギリス盤の(音源は、冒頭にCOMPUTER GAME(THEME FROM THE INVADERS)が挿入されている"FIRECRACKER")サードプレス盤(ファースト、セカンドプレス盤はアルバム・ヴァージョン)収録B面のみ。 1995年12月に発売された海外でのシングル音源を収めたコンピレーション『オーヴァー・シーズ・コレクション』にも収録されています。
曲中に使用される「TOKIO」のフレーズは駅のアナウンスを模したもの。日本でのヴォコーダーの使用例の代表的なものとして取り上げられることが多いです。録音時に使ったヴォコーダーは、ローランド『VP-330』の試作機。 「TOKIO」の「TO」の部分でピッチを上げ、「KIO」の部分でピッチを下げる工夫がされています。 「T・E・C・H・N・O・P・O・L・I・S」の部分は、11拍を正確に10分割したテンポで発音されています(最後の「S」は、12拍目と揃うようになっているので、実質「S」を除いた10文字を11拍中に発音するように設計されています)。
本作のミュージック・ビデオは鉄骨の背景と合成された坂本の顔面のアップと、UFOからメンバー3人が降り、合成された東京の街並みの中を歩くシーンや、実際の東京の繁華街の映像などで構成されています。
今聴くと、さすがに時代は感じますが、当時だと本当に革新的、先鋭的だったのだろうと思います。
坂本龍一さんの訃報で、一部、メディアで『ライディーン』が使われていると苦言を言っている方がいますね。確かに、『ライディーン』は高橋幸宏さん。坂本龍一さんを紹介するなら、『東風』か『テクノポリス』だと僕も思いますが、YMOと聞いて頭に浮かぶ、知名度としては『ライディーン』になってしまいますね、どうしても。